スコラーリ監督「負けても恥ではない」=試合前日、ブラジル代表監督会見
個ではなくチームのためにプレーする必要がある
02年のチームでは、ロッキ・ジュニオールはもう少し後ろに下がっていた。ダビドはもう少し前のほうでプレーしている。今のところ彼のプレーには満足している。
――フランス戦ではオープンスペースが少ないことが課題だった。日本はまとまったディフェンスで対抗してくると思われるが対策を練っているのか?
30〜40メートルの中に20人の選手がいて、オープンスペースが少なくなっている。われわれとしては、できるだけ素早いパス回しを心がけている。おそらく日本は、ディフェンスに力を入れ、オフェンシブな選手を使って攻撃的にくるだろう。
――さまざまなクラブに所属する選手が集まっていることについて
代表チームでは、選手が所属しているクラブチームと同じことはできない。そのため調整が必要だ。この15日間、一緒に合宿することで良かったのは、プレーヤーそれぞれの性格や特長を理解することができたからだ。ネイマールは最近ゴールを決めていないかもしれないが、彼は仲間にゴールを決めてもらおうとも考えている。ネイマールのプレッシャーを取り除くためにも、プレスの皆さんの協力が必要だ。彼は(チームの)役に立つプレーヤーになってほしいし、代表の一員としてチームプレーヤーとなることが重要だ。彼は個人として素晴らしい技能を持っているし、それを取り除こうというのではないが、われわれには戦略というものがある。個人の技術だけでなく、チームプレーヤーとしても技術を発揮する必要がある。
――パウリーニョについては?
人によっては、彼はもっと前でプレーしたほうが良いと考えるかもしれない。クラブではそうかもしれないが、代表では周りにいるメンバーとのバランスや、特長も考えなければならない。
――ブラジルが過去勝利し続けたことを考えると、今日本に負けるのは恥と考えるか?
そうは思わない。われわれはサッカーをプレーし、優れた者が勝つ。日本は質の高いチームだから、今この場にいる。
<了>