34歳・石川「ISKAベルトを獲って浪漫を見せたい」Krushインタビュー
卜部「ベルトという形を手に入れたい」
「いやぁ、何て言うんですかね……ああいう形で終わってしまって、ファンの人たちには申し訳なかったと思います。でも試合が終わってからは、もう何も考えてはいないです。僕のパンチが反則になって、反則裁定が下された。自分はそれに納得しています」
――試合展開として功也選手が先にダウンを奪われました
「僕自身、あまりダウンするタイプじゃないので、少し驚きました。でも大沢選手は(狂拳)竹内(裕二)さんとやった試合でもダウンを取っているし“重い”というよりも“キレる”パンチでしたね」
――特にダメージはなかったですか?
「ビックリはしましたけどダメージはなかったです。脳を揺らされたわけでもないし、足にも力が入っていました。だから気持ちを落ち着けようと思って、カウント8まで息を整えました」
――まさにここからというところでのアクシデントだったんですね
「もしかしたら気持ちの部分で盛り上がっていなかったかもしれないですけど、それも含めて勝負ですし、しっかりと反省して次の試合に挑みたいと思います。僕が負けたことは変わりないですし、モヤモヤした気持ちは試合にぶつけます。試合後もほとんど休まずに走って、フィジカルやって、スパーリングも再開して。なんでダウンを取られたのか。動きの反省もしたかったので、すぐに次の試合に向けて準備をしていました」
――今回はISKA世界ライト級王者決定トーナメントですが、オファーを受けて、率直にどんな心境でしたか?
「ドラゴンでは兄(卜部弘嵩)と秀さん(山崎秀晃)がベルトを持っていて、5月には武尊も(ベルトを)獲った。僕もYOUTH GPでは優勝していますけど、チャンピオンになった後に防衛戦がある正規のベルトはまだ巻いたことがないんです。だからトーナメント優勝という実績ではない、ベルトという形を手に入れたいです」
――功也選手はK−1甲子園、Krush、K−1、YOUTH GP、そしてISKAと、様々なトーナメントで戦ってきました。その時々でトーナメントに挑む心境は違うと思うのですが、今回はどういった心境ですか?
「僕はずっと63kgで試合をしてきて、正直、60kgでは実績がないと思っています。だからこのトーナメントでは大沢選手に勝って、決勝戦では石川選手と戦いたい。石川選手は兄と3回戦っていて、どれもギリギリの勝負だったので、その石川選手と戦えば、自分が60kgでどのくらいのレベルにいるか分かると思います」
――功也選手にとってこのトーナメントは自分の存在感をアピールするものになりそうですか?
「そうですね。兄がチャンピオンでいる以上、僕はベルトに挑戦できないので、Krushのベルトを獲ることは違う形で、60kgにおける自分の強さを見せたい。『60kgに落として弱くなった』じゃなくて『60kgの卜部功也には誰も勝てない』、そういうトーナメントにしたいです」
大沢「マジで俺、普通に勝っちゃいますよ」
「最初は『えっ!? 俺でいいの!?』って。功也選手とはもう一回やると思ってましたけど、ISKAの世界王者決定トーナメントではやるとは思ってなかったんで。だからめっちゃ意外なオファーでした」
――3.20後楽園の卜部功也戦では、ブレイク際の功也選手のパンチで大沢選手がダウン。大沢選手の反則勝ちという裁定が下されました。あの試合について今はどんなことを感じていますか?
「あれは俺が悪いっす。ジムの先輩からも『何やってんだよ! 集中してねえのかよ?』と言われて、多分、同じ状況で俺があっち(功也)だったら殴ってたと思います」
――なるほど。とは言っても先に左フックでダウンを奪ったのは大沢選手の方でした
「ぶっちゃけ1回ダウン取ったら、俺の勝ちだと思ってました。向こうのパンチは俺に当たらないから。だから絶対にダウンを取ろうと思っていて、すげえパンチを練習してました」
――今回はISKAの世界タイトルをかけたトーナメントでの再戦となります
「マジで俺、普通に勝っちゃいますよ」
――かなり自信満々ですね
「今の俺は本当に強いっすから。自分は道場番長なところがあって、試合になると舞い上がっちゃうんです。それで今まではなかなか試合で力を発揮できなかったんです。でも三崎(和雄)さんに言われたんですよ、『試合になったらやるしかなんだから、思い切りやれよ』って。その言葉で試合に臨む気持ちが変わって、狂拳(竹内裕二)戦から、ちょっとずつ自分の力を出せるようになりました。去年の挑戦者決定トーナメントも、結果的には優勝でしたけど、俺としてはダメダメ。自分を知っている人たちからも『お前の実力だったら勝って当たり前』と言われてましたから。最近は自分自身、練習でも伸びているのを感じているし、相手は功也選手だけど、多分、俺が普通に勝ちます」
――今回はワンデイトーナメントですが、決勝ではどちらと戦いたいですか?
「石川(直生)選手とやりたいっす。石川選手の方が知名度もあるし、外国人(グザヴィエ・バスター)は怖いんで(笑)。でも一回戦さえクリアすれば優勝できると思ってるんですよ。だから功也戦が全てかな」
――大沢選手は去年Krush−60kgのベルトに挑戦して獲ることができませんでした。ベルトやタイトルについてこだわりはありますか?
「うちのジムは出稽古に来る選手はみんなチャンピオンになっているのに、所属選手では笹谷(淳)さんがJ−NETWORKのベルトを獲った以外は誰もチャンピオンになってないんですよ。それが俺的にはすげえ悔しくて。みんなうちで打撃を練習して強くなっているのに、所属選手は結果を出せてないっていう。だから生え抜きの俺がベルトを獲りたいっす」
■Krush29
6月16日(日)東京・後楽園ホール 開場17:00 本戦開始18:00(本戦開始前にオープニングファイト予定)
<第9試合 ISKA世界ライト級王座決定トーナメント決勝戦 3分3R・延長1R>
石川vs.バスターの勝者
卜部vs.大沢の勝者
<第8試合 スーパーファイト −64kg契約 3分3R・延長1R>
山崎秀晃(チームドラゴン/Krush−63kg級王者)
一輝(OGUNI−GYM/元NJKFライト級王者)
<第7試合 スーパーファイト −65kg契約 3分3R・延長1R>
HIROYA(TRY HARD GYM)
NOMAN(DTS GYM)
<第6試合 Krush−58kg Fight 3分3R・延長1R>
鈴木雄三(極真会館)
渡辺 武(Booch Beat)
<第5試合 Krush−58kg Fight 3分3R・延長1R>
神戸翔太(POWER OF DREAM/TEAM AK)
上杉隼琉(超越塾)※上杉隼土から改名
<第4試合 Krush−70kg Fight 3分3R・延長1R>
TOMOYUKI(センチャイムエタイジム)
阿佐美ザウルス(TANG TANG FIGHT CLUB)
<第3試合 Krush−55kg Fight 3分3R・延長1R>
戸邊隆馬(シルバーウルフ)
宮元啓介(橋本道場)
<第2試合 ISKA世界ライト級王座決定トーナメント準決勝 3分3R・延長1R>
石川直生(青春塾)
グザヴィエ・バスター(フランス)
<第1試合 ISKA世界ライト級王座決定トーナメント準決勝 3分3R・延長1R>
卜部功也(チームドラゴン)
大沢文也(TANG TANG FIGHT CLUB)
<オープニングファイト第3試合 1RISKA世界ライト級王座決定トーナメント・リザーブファイト 3分3R・延長1R>
中村圭佑(チームドラゴン)
ジー・ウェンハオ(中国/北京盛華国際武術クラブ/CFP)
<オープニングファイト第2試合 Krush −55kg Fight 3分3R>
大雅(TRY HARD GYM)
YOSHIKI(晴山塾)
<オープニングファイト第1試合 Krush −55kg Fight 3分3R>
石田圭祐(チームドラゴン)
Shi−mo(KSS健生館)