バダ・ハリ、サップがKO負け…=ロシアで新団体『レジェンド』が開催
ロシア発の新たなフィールドが発足
3度目の対戦はサメドフがバタ・ハリを2RKOで下した 【Ben Pontier / LEGEND】
『レジェンド』は新フィールドとして立ち上げられたもので、既に名を馳せたトップレベルの選手たちによる大会を意味しており将来的にはいわゆるK−1やMMAの新ブランドとなることを目指すものだ。K−1ルールを採用しているが「われわれはK−1ではない」と言っている。要するにロシア発の新たなフィールドが発足したわけだ。
旧K−1は消滅し新K−1も独自路線を進む中、グローリーが従来の有名選手の多くを抱え込んで世界戦略に駒を進めている。そしてここにきてロシアが動き出した。そこにはバダ・ハリやボブ・サップが登場し、久しぶりにアレキサンダー・エメリヤーエンコがリングに立ち、アルトゥール・キシェンコやザバル・アスケロフなど東欧勢と顔を並べた。観客席にはエメリヤーエンコ・ヒョードルが弟アレキサンダーの復活を見届けにやって来ていた。
バタ・ハリは正座状態で戦意喪失
2Rに逆転KOを狙って攻め込むバダ・ハリだったが今日のサメドフはついこの前試合した彼とは違った。攻めを凌ぎ反撃の右左の大きなフックで再びバダ・ハリからダウンを奪い取ったサメドフだ。リング上に正座状態になったバダ・ハリはそのまま戦意を失った表情でじっとカウントアウトするまでレフェリーを座って見つめていた。
アレキサンダーはサップにパウンドの雨あられ
私生活問題はまだ何も片付いていない。身柄は釈放されたものの暴力事件の当事者として裁判は今も続いている。判決次第では長期刑務となる。加えてモロッコ人キックボクサーのピークは平均的に非常に早く20歳前後でかなりの才能を発揮する。そして劣化もまた早い。25歳を過ぎると成長は止ってしまうのもモロッコ人の傾向だ。今後のバダ・ハリがどうなるのか興味はあるが、これまでの脚光がまるで嘘のようで、オランダではスキャンダル以外で取り上げられることはほとんど無くなってしまった。
アレキサンダー対ボブ・サップによるMMAは開始そうそう的確にパンチを決めたアレキサンダーが倒れこんだサップにパウンドの雨あられでレフェリーストップのTKO勝利をもぎとり復活の姿を披露した。
新フィールド『レジェンド』、今後の展開が面白そうだ。
アレキサンダーはMMAルールでサップから勝利 【Ben Pontier / LEGEND】
5月25日・ロシア・モスクワ
<71キロ級トーナメントリザーブマッチ K−1ルール>
○アリム・ナビエフ(ウクライナ)
(判定)
●ボルシェフ・ヴィアチェスラフ(ロシア)
<71キロビッグ4トーナメント準決勝>
○ザバル・アスケロフ(ロシア)
(2R KO)
●エンリコ・ゴゴキア(ウクライナ)
<71キロビッグ4トーナメント準決勝>
○アルトゥール・キシェンコ(ウクライナ)
(判定)
●ユーリ・ベスメルトニー(ベラルーシ)
<71キロビッグ4トーナメント決勝>
○ザバル・アスケロフ
(3R TKO)
●アリム・ナビエフ
※キシェンコ負傷によりリザーバーのナビエフが出場
<スーパーマッチ MMA77キロ>
○エドアルド・ヴァルタニアン
(2R TAP)
●アンセルゲイ・カンダスコ
<スーパーマッチ MMA77キロ>
○アレクセイ・ナラゾフ
(判定)
●ミンダガス・フェルビカス
<スーパーマッチ K−1ヘビー級>
○ザビット・サメドフ
(2R 左フック→KO)
●バダ・ハリ
<メインエベント MMAヘビー級>
○アレキサンダー・エメリヤネンコ
(1R1分00秒 パウンド→TKO)
●ボブ・サップ
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