ソチ五輪へ、あらためて考える「質」の大切さ 真央、ヨナ、コストナーが持つ高い基礎力
飛躍の可能性秘めたロシア勢
母国開催の五輪を控えたソトニコワは9位。ロシアは五輪2枠獲得 【坂本清】
トゥクタミシェワは「3回転+3回転」の能力は落ちておらず、ピーキング次第で表彰台まで駆け上がる才能がある。「今回は五輪3枠を確保しようと考え、緊張してミスがありました。しかしフリーの演技には満足です」という。
また今季途中からけがで休場していたユリア・リプニツカヤ(ロシア)も世界ジュニアで復帰。ダブルアクセル+3回転を確実に成功し、驚異の柔軟性も健在だった。試合勘が鈍ったのか多少のミスはあったが、シニアデビューとなった今季の中国杯2位、フランス杯3位となった才能は、決して衰えていない。
まず基礎力 ジャンプ以外に勝負の鍵
世界フィギュアで基礎力の高さを見せつけた浅田(右)、キム・ヨナ(中央)、コストナー 【坂本清】
若手はこのままジャンプをいくら成功させても、表彰台の一角を崩すのは難しく、基礎力の充実が必要になる。また表彰台の3人は、ジャンプのミスを減らすことも大切だが、PCSでの優位を保つためにもやはりスケートそのものを磨き続けなければならない。
来季はメディアの側も、ジャンプの成功の可否ばかりに注目せず、大技ではない部分に隠れている選手の努力と実力をしっかりと捉えていくことが、大切なシーズンになるだろう。
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