プエルトリコ監督、日本戦の勝因は「1つの失敗を見逃さなかったこと」

構成:スポーツナビ

準決勝で日本に勝利し、歓喜するプエルトリコ代表 【Getty Images】

 ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)準決勝が17日(日本時間18日)、サンフランシスコのAT&Tパークで行われ、プエルトリコ代表は日本代表を3対1で下した。勝ったプエルトリコは19日(同20日)、準決勝のもう一試合、ドミニカ共和国対オランダ(現地時間18日、日本時間19日)の勝者と決勝を戦う。

 以下はプエルトリコのエドウィン・ロドリゲス監督、先発したマリオ・サンティアゴのコメント。(取材:永塚和志)

ロドリゲス監督「日本に勝ったことはとても大きな意味」

――この5日間で負けられない試合が3度もあったがそのすべてに勝ってきた。

ロドリゲス監督「そうですね。プエルトリコでの1次ラウンドを戦ってきた時からドキドキするような展開が続いています。ドミニカやベネズエラと戦い、大会2試合目にはそのベネズエラを敗退させることができました。マイアミでの2次ラウンドでは、アメリカには敗れましたが、続く2試合に勝ち、ここまで来ました。そして今日の日本戦です。我々はWBCで初めて日本を敗退させることができました。とても大きな意味を持っています。プエルトリコでは多くの人々が我々を応援してくれていると知っていますから、とても意義のあることです」

――今日の試合に臨むにあたって、投手にはどういった助言をしたのか。

ロドリゲス監督「そうですね、日本の打者と対峙するにあたって実は秘密などないのです。メジャーリーグの球団と対戦する時はまっすぐを中心として、変化球をいかに効果的に使うかが大事なのです。日本の打者に弱点などありませんが、我々の作戦としては、今言ったような攻め方が効果的でした。これはメジャーリーグのチーム相手にもよく使う手です」

――対して自軍の打者たちにはどういった助言を与えたのか。

ロドリゲス監督「まあ、得点がすべてを物語っていますよ。3対1という結果がね。私が思うに、今日、日本の投手は1度しかミスをしませんでしたが、それがアレックス・リオスに対するものでした。ただそれがメジャーリーグの選手の力というものです。つまりミスを逃さないということです。我々プエルトリコの打者は相手の投球のほとんどがすばらしいものだったと思っていると思いますが、たった1つの失敗をアレックスが見逃さなかったのです」

先発のサンティアゴ「打者が何を嫌がるか分かっていた」

――昨日、日本のコーチたちがプエルトリコがどれだけ良いチームかを話していたが、今夜実際に戦ってみてその予想を越えた戦いをした。日本のような強豪を相手にどのように戦ったのか?

「相手のことは少し分かっていましたが、日本でトレーニングする機会があったのが大きいですね。日本で2チームと対戦する機会があったのです。だから、大方、彼らがどんなプレーをするのかというのは分かっていましたし、ヤディア(・モリーナ)も同様です。日本のプレーは僕らが予測していたものですし、打者が何を嫌がるかも分かっていました。もちろん今日の勝利の助けとなりました」

――日本の打者にはどう対峙したのか。

「今日の鍵となったのはヤディア・モリーナのリードに従ったことです。皆さんご存知でしょうが、彼はメジャーリーグで一番の捕手です。その彼がわれわれ投手陣にテンポよく投げさせてくれましたし、それが実に効果的でした」

<了>
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