連敗中でもポジティブに。“みんなに頼るキャプテン”がつなぐ団結力
三重ホンダヒート 藤井選手 【ジャパンラグビー リーグワン】
2月8日12:05からビジターゲームの浦安D-Rocks(以下、浦安DR)戦に臨む三重ホンダヒート(以下、三重H)。前節の東芝ブレイブルーパス東京戦では12対35で敗れ、4試合連続の黒星となった。それでも、今季キャプテンを任された藤井拓海は、現在の三重Hに強い一体感を感じている。
「プレシーズンの段階から、チームの結束は強くなっていると感じていました。小さなことですが、練習後のハドル(円陣)が終わってから全員でハイタッチをするだとか、去年はあまりなかったものが、今季は自然に生まれています」
前キャプテンの古田凌からバトンを受け継いだ藤井だが、決して一人でその重圧を背負っているわけではない。パブロ・マテーラ、レメキ ロマノ ラヴァ、ワイマナ・カパ、北條拓郎らリーダー陣を中心に、多くの選手と責任を共有している。
「任せるところは任せて、頼れるところは頼っています。僕が出場しないときはパブロがチームをまとめてくれますし、練習の中では自分もリードする。そこにまったく心配はありません。僕だけでは抱え切れないものを、いろいろな人に託しています。みんなが助けてくれますし、全員でチームを作り上げられているんです」
キャプテン指名の際には「驚きでしかなかった」という藤井。ただ、慣れない役割を果たす中、仲間を頼るようになったことがさまざまな選手の個性を表出させるきっかけとなり、チーム全体にいい影響を及ぼすことにつながったようだ。
「ゲームキャプテンをしているパブロは、試合前のハドルで心に響く熱い言葉を掛けてくれます。さすが世界的なチームで中心になった選手だなと思いますし、勉強になりますね。最年長のレメキ選手も、誰よりも情熱をもって練習に取り組んでいて、その姿勢がみんなに刺激を与えています」
三重ホンダヒート パブロ・マテーラ選手(左)レメキ ロマノ ラヴァ選手(右) 【©ジャパンラグビーリーグワン】
「周囲からは“順位が近い相手”と見られると思いますが、それをあまり意識せずに臨みたいです。自分たちがやってきたラグビーに集中すれば結果はついてくる。試合を重ねる中でその重要性を全員が理解しましたし、相手を意識することなく戦いたいです」
いつもどおり団結して、いつもどおり戦うことに集中。4連敗から学んだものを生かし、三重Hは勝利に向けて突き進む。
(籠信明)
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