山本監督「こんなに本塁打が出るとは」=WBCオランダ戦試合後コメント

構成:スポーツナビ

内川、国内最終戦へ「良い試合をして弾みをつけたい」

――今日は良い流れの中で、本塁打が出た。

 鳥谷さんの先頭打者本塁打が出て、そのあと松田にも1本で出ました。あそこで僕がもう1本打てば大きな流れが来ると思いました。前の打席ではど真ん中のチェンジアップを見逃し三振していたので、チェンジアップを絶対打ってやろうと思ってました。あの投手は、ミーティングでも右打ちをしっかりすれば大丈夫と言っていました。

――あの本塁打は、打った瞬間は入ると思った?

 僕の中では打った瞬間入ったと思いましたが、意外とギリギリだったので、ベンチでひやかされましたけど。

――今日は打線が爆発した。何か変化があったのか?

 ないと思います。今まで打てないことで悩んだり、苦しい思いをチーム全体がしていたが、それが少しは解消されたのかなとは思います。

――これでアメリカ行き(決勝ラウンド進出)が決定した。

 まだ行くことが決まっただけで、まだ日本での試合もあります。侍ジャパンとして日本での試合は次が最後ですし、良い試合をして弾みをつけたいですね。

稲葉「8番、9番で頑張ってつなげようと」

――今日は個人的にも本塁打が出るなど、前試合から調子が上がってきているようだが、打撃はだんだんとしっくりきている?

 合宿中からコーチたちといろんな練習をしたが、それをずっとやってきた結果じゃないですかね。今日はマッチ(松田宣浩)と8、9番で頑張って、下(下位打線)から上(上位打線)につなげようと言っていました。

――鳥谷の先頭打者本塁打はチームに好影響を与えた?

 ものすごく。これで今日は行けそうだな、と。

オランダ・ミューレンス監督「投手のミスが多かった」

――今日の試合を振り返って。

 今日は日本に良い打撃をされてしまった、という印象です。われわれの投手はミスが多く、序盤に大量失点してしまい、ゲームコントロールが難しくなってしまい、5回までに大勢が決まってしまいました。

――日本は6本塁打を記録。ここまで日本打線が打つとは思っていなかったのでは? あるいはこの東京ドームは依然としてよくボールが飛ぶ球場だと思ったか?

 そうですね。ここは打者有利な球場ですが、それにしても6本も本塁打を打たれるとは……。ここまで日本はあまり長打が出ていませんでしたが、今日はわれわれの投手が高めへのボールが多かった。ここでそういう投球をすればこういうことになってしまいます。日本はチャイニーズタイペイとの試合で大会での流れをつかんだのだと思います。

――日本の投手陣の印象について教えてほしい。

 日本の投手は素晴らしいですよ。特にメジャーリーグに行くような選手を筆頭として、素晴らしい投手がそろっていると思っています。それは私が日本でプレーしていた時から変わりません。日本の投手は球種が豊富でコントロールが良い。それに多くの球数を投げてもコントロールが乱れません。

――明日のキューバとの試合に対してどう臨むか?

 明日は良いコンディションで臨みたい。キューバは良いチーム。初戦は彼らに勝ったが、明日はまた新しい試合だと思います。キューバのようなチームと対する時は、投手は低めに集めることが大事です。

バレンティン「前田は素晴らしい投手」

――今日の前田投手の印象を教えてほしい。

 (日本先発の)前田は素晴らしい投手。シーズン中も対戦しますが、スライダーが良く、コントロールも良い。今日もそのような投球をされてしまい、我々の打者はバランスを崩してしまいました。

――明日のキューバ戦(敗者復活戦)についてどう臨むか?

 チームの誰もが明日の試合が重要だということは分かっています。明日は一生懸命プレーしたいし、チームは自信を持って戦うでしょう。

<了>

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