吉乃すみれ30歳、悔いなきレスラー人生を!=スターダム

スターダム

2月17日にデビューした“大食いレスラー”吉乃すみれ、アラサーの星を目指す 【前島康人】

スポーツナビをご覧の皆さん、こんにちは!
先日、30歳の誕生日を迎えました。吉乃すみれです。

デビュー戦(2月17日、東京・新木場1stRING)を観に来てくれた高校時代の同級生達が全員、人妻になっていました!
あらやだ! 時の流れって早いですね!

どうも私は感覚が10年くらい前で止まっているみたいで、よく突っ込まれてしまうんですよ〜。

例えば、今回のデビューに関しても。
デビューに向けてやることと言えば、筋トレや技の練習はもちろんですが、それ以外にも、リングネームを決めたり、入場曲を選んだり、コスチュームを作ったり、色々あるわけです。

まずは、リングネーム。
これに関しては、ケンドーコバヤシさんに「社長、売り出す気無いやろ!」と言われた『満腹ミキティ』と、千原ジュニアさんに「ウソみたいな名前やな!」と言われた『吉乃すみれ』という、どっちもどっちな芸名が既に2つあったので(大食いやバラエティは『満腹ミキティ』、警察の一日副署長や映画、ファッション関係など真面目なお仕事は『吉乃すみれ』で使い分けてました)、リングネームを付けて、これ以上名前が増えるという事態に陥りたくなかったので、スターダムの社長であるロッシー小川さんの意向で『吉乃すみれ』を使うことになりました。
誰一人「吉乃」とも「すみれ」とも呼ばないけど、みんな「ミキティ」って呼ぶけど、ひとまずリングネーム問題はクリアしました。

次に考えるべきことは、入場曲。
これは、キングレコードさんがスターダムの選手の入場曲集のCDを発売してくださるということで、オリジナルのかっこいい曲を作っていただいたので、難なくクリア!
音感もリズム感もゼロの私は、出来上がった曲を聴いて「プロってすごいぜー!」と感動したのであります。

「若作りはやめて!」……フリフリのコスチュームはNG

ここまではいい感じにクリアできたのですが、待っていましたよ、大変な問題が!
そう、それは、コスチューム作り!

デビュー戦の日が決まって、そろそろコスチュームの打ち合わせをしましょうという事になりました。
そこで私は、全身フリフリ、お尻にリボン、胸元にハート、エプロン付き等々、前々からあたためていたコスチューム案を沢山書いて、ノリノリで持参しました。
すると、風香GMが、「これ、本気じゃないよね? 突っ込まれるために書いてきたんだよね?」と!

えーっ! めっちゃ本気ですけど。
何なら、理想よりもフリフリ加減を控えめにしましたけど!

狙った訳じゃなく、素直に「着たい!」と思うコスチューム案を書いていったのですが、デザインを見た全員からブーイングの嵐が起こる起こる。
どうやら年齢的にアウトだったようで、「若作りはやめて」と言われてしまいました。

そこで、私は10年くらい前からセンスが止まっていることに気が付いたわけです。
「そう言えば、高校時代から読む雑誌も洋服を買うお店も変わってないやん!」って話なんです。

まぁ、でも、その頃から成長していないというか変わっていないからこそ、思い切ってプロレスの道に入れたのかな? とも思った訳ですよ。
「ケガしたらどうしよう?」とか、「そろそろ嫁に行きたい」とか思わずに、「プロレスがしたいからプロレスをする!」っていう、若さゆえの無鉄砲さがプロレスラーへの道を作ってくれたのかなって。

「まだまだ、ここから輝く」アラサー女子に勇気を!

私の目標は、アラサーの星。
保守的になりがちで、周囲に「もう落ち着きなよ」って言われてしまうアラサー女子に、「やっぱりやりたい事やろう!」、とか、「新しいことにチャレンジしよう!」っていう勇気を持ってもらえるような存在になりたいんです。

だから、これからもずっと気持ちを若く、いくつになっても思春期みたいにしょうもない事で悩んだり落ち込んだりしながらも、チャレンジする事を恐れずにいたい!
お日様の下で鏡を見てシミやシワにびっくりする事もあるけど、二十歳そこそこの子と話が合わなくて焦る時もあるけど、「まだまだ、ここから輝く!」と思って、前に進みます。

始まったばかりの、プロレスラーとしての人生。
悔いのない人生にしたいです。

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