１２月１０日、ノア１２.９両国国技館大会での激闘から一夜明けた大仁田厚が、曙が経営するステーキ店「アケボノステーキ」を急襲した。
　大仁田とともに、ノア両国大会に出場した曙が同大会終了後に、大仁田興行１２.２１新宿大会に関してコメントを出した。同興行では、大仁田＆田中将斗＆矢口壹琅vs.曙＆菅原拓也＆藤田峰雄のキャプテンフォール・ストリートファイトトルネード６人タッグデスマッチが組まれている。

　曙は、「なんだか、勝手に２１日の大仁田興行に名前が入ってるらしいんだけど、俺は何にも聞いてないから、出ません。大仁田さんとの対戦は、１３日に名古屋で、ＺＥＲＯ１（「風林火山」タッグトーナメント１回戦）で闘うことしか今は頭にないね。そこで俺がピンフォールを取り返して、イーブン。っていうか、横浜（８.２６）入れたら、俺の方が勝率は良いから。というより、僕は決められたことは、ちゃんとやります。でも、今回は、俺の、ましてや菅原（拓也）＆藤田（峰雄）に聞いたら、誰の了承も取ってない。何でも勝手に決めんな！ 僕は、いつも、そこに、闘う意味をもって試合してますから。意味ない試合なら出ません」と話し、出場ボイコットを示唆した。

　そのコメントを聞きつけた大仁田が、「アケボノステーキ」で会見を開くとして、邪道軍の矢口、戸井克成、松崎和彦、佐野直が集結。ところが、指定時間になっても、大仁田は現れず、大仁田の指示により、邪道軍団が食事を始め、報道陣にもステーキが振る舞われた。さすがにプロレスラーとあって、邪道軍はおかわり連発で、大量の肉を胃袋に流し込んだ。
　邪道軍、報道陣が食事を終えた頃に大仁田が到着。大仁田は銀行から下ろしてきたばかりだという金を見せ、「金なら持ってきたから」と、ステーキに舌鼓を打った。

　大仁田が食べ終わったところで、会見がスタート。大仁田は曙に対して、「『勝手に決めるな』って言ったって、あなたのために決めてるようなものだって。自然にプロレス界の流れで決めてるんだって。ちゃんと、律儀に開店祝いに邪道軍の皆さんととともに、『アケボノステーキ』に食べに来てるんだ」と一笑に付し、曙のボイコットは認めず、あくまでも発表通りのカードを強行する姿勢を示した。

　そして、リアルジャパン１２.７後楽園での試合後に、１２.２１新宿でのメーン終了後に初代タイガーマスク、小林邦昭との１対２のハンディ戦を要求した件についても、「ノールールで無制限１本でやる」と、１日２試合を敢行する構え。
　また、両国で対戦したＫＥＮＴＡに対しては、「そのうち、またノアに行くから。ＧＨＣ選手権もあるんだろうし、頑張ってくれ。小橋（建太）は引退するし、秋山（準）たちは退団するみたいだから、ＫＥＮＴＡよ、頑張れ。ノアの選手に告ぐ。プロレスにはハードコアというものもあるんだって」とエールを送りつつ、再度、ノアに乗り込む意向を示した。

　曙、初代タイガー＆小林邦昭、ＫＥＮＴＡをターゲットに定めた大仁田。１２.２１新宿での自主興行が、風雲急を告げることになりそうだ。
　なお、会見終了後、大仁田は店長に請求書を持ってこさせると、それに「曙のつけ」とサイン。店長に「曙に『つけといたって』言っといて」と言うと席を立った。「（自主興行に）曙が出ないなんて言うなら、毎日食べに来るから」と言うと、店を後にした。大仁田の暴挙!?ともいえる行動に、曙がどんな反応をみせるか注目されるところ。

　オープンしたばかりの「アケボノステーキ」の所在地は東京都杉並区荻窪５−２７―８タイガープラザ３・Ｂ１Ｆ（荻窪駅南口から徒歩３０秒）。年中無休で、平日はランチが午前１１時半〜午後２時半、ディナーが午後５時半〜深夜０時、土日祝日が正午〜午後１１時半まで営業。電話番号は０３-５３３５-６４６４