『ロッキー』ゆかりの街探訪記、ぶらりしべ超二

しべ超二

“最強の66歳”スタローン最新作公開記念

『エクスペンダブルズ2』公開記念、ロッキーゆかりの地をぶらり旅 【しべ超二】

 遂に公開された筋肉バカ(褒め言葉)たちの男祭り、あるいは“リアル・アベンジャーズ”というべき『エクスペンダブルズ2』。“男に無駄な言葉はいらない”とばかり、ノン字幕でも行けそうな明快さで物語は突っ走る(実際ストーリーを把握しなくても本作は楽しめる)。
 またもや人類最強軍団が大暴れする本作で、彼らを束ね、自身も戦地真っただ中に飛び込み活躍するのが御年66歳(!)となったシルベスター・スタローン。アメリカン・ドリームを体現し、40年にもおよび世界に勇気を与えてきた氏の最新作公開を記念し、『ロッキー』ゆかりの地を訪ねた特別レポートをお届けする。

ついに来た! 憧れのロッキー・ステップ

かの有名なロッキー階段、ここに来たら駆け上がらずにはいられない!? 【しべ超二】

 まずは映画での刷り込みにより駆け上がらずにいられない、フィラデルフィア美術館前の階段=通称ロッキー・ステップ。
 独立宣言や合衆国憲法が立案され、アメリカ建国ゆかりの地であるフィラデルフィアだが、世界中の筋肉バカ予備軍にとっては何といっても「ロッキーの街」であろう。しかし実際かの地を訪れると、むさ苦しい男たちだけでなく多くの老若男女が足を運び、性別・年齢を問わずロッキー気分で階段を駆け上がっている。

 男性は躊躇(ちゅうちょ)することなくすぐに、子どもは親に促されて分からずながらも楽しげに、女性は恥ずかしそうにしながらも結局最後は駆け上がりと、さまざまな様子で、しかし36年前の作品が今も衝動となり人々に階段を走らせる、ムービー・マジックを目の当たりにすることができる。

 ロッキー・ステップを日課のランニング・コースにするフィラデルフィア・ランナーも少なくなく見られたが、何とも贅沢であり、ここを毎日走るだけで絶対速くなれると思ってしまうのはきっとシリーズの見すぎなのだろう。

ロッキーと同じポーズでアメリカンドリーム気分

「エイドリア〜ン!」世界各国からロッキーファンが集結 【しべ超二】

 階段を降り、向かって右手には『ロッキーIII』に登場した、両手を上げたロッキーの銅像が置かれている。
 絶頂にあったロッキーがクラバー・ラングに惨敗し、傷心のまま自身の銅像を訪れヘルメットを投げつけるシーンは、“盛者必衰の理をあらはす”「平家物語」を思わせる名場面。

 この日もあいにくの曇り空ながら、銅像周辺では英語以外に日本語やロシア語が聞かれ、一緒に収まり記念写真を撮ろうと人々が列を成す盛況ぶり。洋の東西を問わないロッキーの人気ぶりが改めて実感できた。
 フィラデルフィアの空に両拳を突き上げ、ロッキーと同じポーズで写真に納まれば、つかの間のアメリカン・ドリーム気分だ。

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著者プロフィール

映画ライター。ペンネームは『シベリア超特急2』に由来し、生前マイク水野監督に「どんどんやってください」と認可されたため一応公認。松濤館空手8級。

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