人気が高いサーキット、タイヤ選択が鍵に=第12戦ベルギーGP見どころ

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スパと相性がいいライコネン、可夢偉は好成績を残せるか

ベルギーGPへ自信を見せる可夢偉(左)。日本GPへ向け好成績を期待したい 【写真:ザウバー】

 序盤戦は波乱の展開になることが多かった今季F1だが、シーズンが進むにつれてトップチームが安定した強さを見せるようになってきた。今回も、レッドブル、マクラーレン、フェラーリといったチームが優勝争いの有力候補と言えるだろう。しかし、開幕から速さを見せているロータスからも目が離せない。

 ロータスは、ベルギーGPでDRSを応用させたダブルDRSと呼ばれるパーツを実戦に投入予定とされている。これは、ストレートでの最高速を高める効果があり、高速区間の多いスパでは非常に効果のあるパーツだ。また、今年ロータスからF1に復帰した2007年のF1王者キミ・ライコネンは、スパとの相性がとてもいいドライバー。ライコネンの復帰後初勝利の可能性も決して低くはない。

 セルジオ・ペレスが運に恵まれながら2度の表彰台を経験する一方、小林可夢偉は不運な展開になることも多く、チームメート間で明暗が分かれた印象もある前半戦のザウバー。しかし、両ドライバーともスパは自分たちのクルマに合っていると自信を見せる。

 可夢偉もどんなコンディションになっても強さを発揮する自信があると、力強いコメントを残している。天候が急変することも多いスパだけに、天候変化に合わせてうまい判断をできれば、大きく順位を上げることも可能だ。10月に迫る日本GPに向けて勢いをつけるためにも、可夢偉の好成績に期待したい。

シューマッハはF1参戦300戦目

 今週末のベルギーGPで、シューマッハはF1参戦300戦目を迎える。300戦の大台に到達するのは、昨年にF1を引退したルーベンス・バリチェロに次いで2人目という偉業だ。

 しかも、スパはシューマッハにとって非常に思い出深いコースになっている。シューマッハが1991年にF1デビューを果たしたのがスパだった。その1年後、F1初優勝を記録したのもスパ。ここスパでタイトルを確定させたこともあり、先述のハッキネンとのバトルはいまだに語り継がれている。「スパはまるで自宅のリビングルーム」と語るシューマッハからも目が離せない。

 天候の面でも波乱が予想されるベルギーGPは、31日(金)現地時間10時(日本時間17時)に開幕。決勝は、9月2日(日)現地時間14時(日本時間21時)にスタートする。

<了>

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