予測が難しい今季のF1、後半戦も“カオス”か=期待される可夢偉の巻き返しと表彰台獲得
ミスが散見されたザウバー勢
ミスも散見されるザウバーだが、可夢偉には久々の日本人ドライバーによる表彰台獲得が期待される 【Getty Images】
明らかな戦略上のミスや他チームと比較にならないほど遅いピットストップタイムによって、2人のドライバーが上位進出を阻害されるなどチームに改善すべき点が多々あることは間違いないが、不用意なクラッシュやピットストップでのミスなど、ドライバー側にも上位ランカーには見られないようなミスが散見された前半戦だった。
ペレス、可夢偉ともに来季の契約が決まっていないだけに、後半戦での巻き返しが不可欠と言えるが、特に可夢偉にはドイツの4位を上回るリザルト、すなわち久々の日本人ドライバーによる表彰台獲得を期待しないわけにはいかない。今季の可夢偉には、マシンを含めてそれだけの可能性があるだけに、願わくば昨年、可夢偉自身納得のいく走りができず悔しい思いをしたであろう、鈴鹿での日本GPで……。というのは夢を見すぎだろうか。
1〜2週間という短いインターバルで最終戦ブラジルまで息つく暇もないままに続く後半戦。“カオス”と称された混戦模様を抜け出した感のあるアロンソだが、長いインターバルに各チームが体勢を立て直し、その勢力図が後半戦に激変することはありがちな話だ。ウェバー&ベッテルのレッドブル勢、さらにはハミルトン、ライコネンといった強者たちが形勢逆転を果たす可能性も十分あるだけに、残り9戦でどのようなドラマが展開されるか予測は難しい。そういった意味で、今季F1の代名詞とも言うべき“カオス”はまだ終わったわけではないのかもしれない。
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