ロンドンで550日後のソチ五輪を体感!?=「SOCHI PARK」リポート

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整えられる交通網 さまざまな路線が建設中

ロシア鉄道紹介エリアの入り口。オリンピックパーク駅の完成予想図が壁面に描かれていた 【スポーツナビ】

 オリンピックパーク駅の完成図が壁面に描かれ、電車に乗り込むように続いてのエリアに進むと、現在五輪に向けて建設中の鉄道が紹介されていた。海沿いにつくられるオリンピックパークと山間部の間や、空港からソチ市内へ向かう路線が新たに作られるという。また、同時に道路も整備中とのことで、世界中から集まる観客をスムーズに輸送する準備が着々と進められている。

スポンサーエリアの一角には、カーリングのストーンなどの用具も飾られている 【スポーツナビ】

 続いては、ソチ五輪の公式パートナーとなっているロシア最大の国営石油会社「ROSNEFT(ロスネフチ)」、携帯電話会社の「MEGAFONE(メガフォン)」の企業紹介エリア。MEGAFONEのエリアでは、スノーボードを始め、さまざまな体感型ゲームが用意されていた。バイアスロンのアントン・シプリン、アイスホッケーのイリヤ・ブリズガロフ、フィギュアスケートのイリーナ・スルツカヤという歴代メダリストの3名をモデルに、競技紹介も兼ねて、カーリングのストーンやフィギュアスケートの靴などの用具も展示。実際にボブスレーのコースを走っているように見えるシミュレーターなども置かれていた。

歴代五輪選手たちが登場する豪華ショーも開催中

今大会でロシアチームが着用しているボスコ・スポーツ社のジャージ。もちろん購入も可能 【スポーツナビ】

 メガネを渡されて次の扉をあけると、その先は3Dシアター。こちらで流れるのも数分間のPRビデオだが、アルペンの滑降コースを一緒に滑っている気分にさせられる迫力満点の立体映像が大音量とともに味わえる。

 スポンサーのビール製造会社「バルチカ」のPRエリアを抜け、最後にたどりつくのはロシアチームのジャージでお馴染みのボスコ・スポーツ社のショップ。ここではロシアチームの公式ウェアがマネキンで展示され、レプリカを買うこともできる。ソチ五輪の公式グッズも売られており、ここでいち早く手にすることも可能だ。

数々のスターが出演する豪華なアイスショー。一番高い席でも70ポンド(約8,500円)という値段はかなりお得だ 【スポーツナビ】

 そして、ショップから建物の外に出た先にはもう1つ施設がある。この「SOCHI PARK」最大の目玉ともいえるアイスアリーナだ。ここでは「Small Stories of a Big City」と銘打たれたアイスショーが行われている。出演者には冒頭の映像にも出てきたアイスダンスのタチアナ・ナフカ、ロマン・コストマロフ組や、アレクセイ・ヤグディン、イリーナ・スルツカヤら、多数の歴代五輪チャンピオン、世界チャンピオンが名を連ねているとても豪華なショーだ。こちらを見るにはチケットが必要。あいにく時間が合わずショーを見ることはできなかったが、フィギュア大国ロシアのスターたちが繰り広げる期間限定のショーは必見の価値がありそうだ(アイスショーは7日で終了)。

 ロンドンでロシアを感じるPR施設。もう1つの「RUSSIA PARK」では、ロシア文化の紹介やコンサートなどのイベントが行われている。少し気が早いかもしれないが、競技観戦の合間に、あと550日に迫った次の五輪も同時に体感してみるのも楽しみ方の1つかもしれない。

<了>

(取材・文/根岸理恵)

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