フェラーリとレッドブルが優勝争いの中心か=F1第10戦ドイツGP見どころ

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ベッテルは初の母国レース優勝を目指す

苦しいレースが続く可夢偉(右)。ザウバーの本拠地からも近いサーキットで流れを変えたい 【写真:ザウバー】

 前戦イギリスGPでは、フェルナンド・アロンソ(フェラーリ)がレースを通じて速さを見せていたが、タイヤ戦略の違いにより、レース終盤になってマーク・ウェバー(レッドブル)がアロンソを抜き去った。今回もフェラーリとレッドブルが優勝争いの中心になってくるだろう。

 また、最年少でF1の2連覇を達成したセバスチャン・ベッテル(レッドブル)にとっては、今回が母国グランプリになる。だが、ベッテルはまだ母国での優勝経験がない。ホッケンハイムはベッテルの故郷からわずか30分の距離にあることから、ベッテル本人も初の母国レース優勝を目指すとのコメントを残している。

 また、ドイツの自動車メーカー、メルセデス・ベンツのF1チームであるメルセデスAMGや、今週末にF1参戦100戦目を迎えるルイス・ハミルトンが所属するマクラーレンなども優勝争いへ絡んでくる可能性がある。そして暑いレースになることが予想されるため、暑いコンディションで強さを発揮する傾向があるロータス勢からも目が離せない。

流れを変えたい可夢偉

 前戦イギリスGPでは、改良パーツを持ち込んだものの、その効果を十分に確認できなかったザウバー勢。また、小林可夢偉はチーム側の戦略ミスや、可夢偉自身がピットストップでミスしたことなどから、ここ最近は苦しいレースが多くなってきている。このあたりでいい結果を残し、流れを変えたいところだ。

 さらに、ザウバーはスイスのヒンウィルを拠点にしているため、チーム本拠地から近いサーキットでもある。クルマ自体の性能は決して低くなく、トップチームに比べてもタイヤをうまく使えていると言われるザウバー。戦略面なども含め、週末を通じていい流れを維持できれば、可夢偉も好成績を残すことが期待できるだろう。

 暑い中でのレースになることが予想されるF1第10戦ドイツGPは、20日(金)現地時間10時(日本時間17時)に開幕。決勝は22日(日)現地時間14時(日本時間21時)にスタートする。

<了>

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