新旧王者が繰り広げた優勝争い、戦略失敗の可夢偉は「当然の結果」=F1バーレーンGP

吉田知弘

2ストップ作戦で逆転を狙った可夢偉

ロングラン重視の作戦で臨んだ可夢偉だったが、タイヤマネージメントに苦しんだ 【写真:ザウバー】

 今回の予選では12番グリッドとなった可夢偉は、決勝ではミディアムタイヤを選んでスタート。F1デビュー当時からザウバーとともに得意としてきた、ピットストップの回数を減らすロングラン重視の作戦でポイント獲得を目指した。

 だが、その作戦は失敗に終わった。本人たちの予想よりも早くタイヤの消耗が進んでしまい、想定していた周回数をこなすことができない。結果的に残り7周のところで3回目のタイヤ交換を余儀なくされてしまい、順位を上げることができずに13位でチェッカーを受けた。

 レース後、チームが公式で配信している動画インタビューに登場した可夢偉は「散々な結果でした。全体的にレースペースも良くなかったので、今回の結果は当然だったかなと思います」と落胆した表情を見せていた。

 次回のスペインGPが行われるカタルーニャ・サーキットは、シーズン前の合同テストで好タイムを記録しているコース。さらにスペインGP前にはイタリア・ムジェロでテスト走行を行う機会もあるため、マシンの改善も期待される。シーズン最初の4戦では速さは見せたものの、インパクトのある結果を残せなかった可夢偉。ヨーロッパラウンドで巻き返すことができるのかに注目だ。

<了>

2/2ページ

著者プロフィール

1984年生まれ。幼少の頃から父の影響でF1に興味を持ち、モータースポーツの魅力を1人でも多くの人に伝えるべく、大学卒業後から本格的に取材・執筆を開始。現在では国内のSUPER GT、スーパーフォーミュラを中心に年間20戦以上を現地で取材し、主にWebメディアにニュース記事やインタビュー記事、コラム等を掲載。日本モータースポーツ記者会会員

新着記事

編集部ピックアップ

コラムランキング

おすすめ記事(Doスポーツ)

記事一覧

新着公式情報

公式情報一覧

日本オリンピック委員会公式サイト

JOC公式アカウント