レッドブルが秘密兵器導入で挽回を期す=F1第3戦中国GP見どころ

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マクラーレン優勢、レッドブルが巻き返しを狙う

昨シーズンの中国GPを制したハミルトンをはじめ、マクラーレン勢が優勝争いをリードしそうだ 【Getty Images】

 開幕戦に優勝したマクラーレン勢が、今回も強さを見せると予想される。前戦マレーシアGPでは、他車との接触や、コンディション変化に対してうまくタイヤ交換のタイミングを合わせられなかったが、クルマ自体の速さはトップレベルにあり、中国GPに向けてさらなる改良も行っている。今回もマクラーレンが優勝争いの筆頭になるだろう。

 巻き返しを狙うレッドブルは、中国GPの金曜フリー走行で2種類のクルマを走らせると明かした。最新版のクルマをマーク・ウェバーが走らせ、チームメートのセバスチャン・ベッテルは開幕前の仕様で走り、走行後に結果を比較するとのことだ。開幕からの2戦で1歩出遅れたレッドブルが、どこまでマクラーレンに追いつけるのか、もしくは追い越してしまうのかも目が離せない。

 大雨に見舞われ、レースが中断するという波乱のレースとなったマレーシアGPを制したフェラーリだが、クルマ本来の速さではまだ後れを取っている状態だ。マレーシアGPのような荒れた展開にならない限り、フェラーリ勢が優勝争いに加わることは難しいだろう。

他チームから注目を集める可夢偉のザウバー

 マレーシアGPでは、小林可夢偉がトラブルでリタイアした一方で、チームメートのペレスは最後まで優勝争いを演じ、自身初の表彰台を獲得した。コンディション変化にうまくタイヤ戦略を合わせられたことが大きかったが、ザウバーの速さにはライバルも注目し始めている。

 開幕戦オーストラリアGPでザウバー勢は、スタート直後に接触してクルマを損傷し、手負いの状態だった。それにも関らず、2台そろってトップ10以内でゴールして入賞を果たしている。フェラーリ同様、通常のコンディション下で優勝争いに加わることは難しいかもしれないが、中団グループで活躍できる可能性は十分にあるだろう。

天候がレースを左右する可能性も

 中国GPは、雨の影響を受けることも少なくない。もし予選中や決勝中に天候が変わった場合、うまく天候変化に対応しなければ大きく順位を落とすことになる。逆に、うまく対応できれば順位が上がる可能性もあることから、空の様子からも目が離せない。

 グランプリが行われる13日(金)から15日(日)にかけて、3日間とも天気予報は雨となっている。マレーシアGPのように、走行不可能なほど強い雨になることはないとみられるが、ぬれた路面が再び波乱を呼ぶ可能性もある。

 2012年F1第3戦中国GPは、13日(金)現地時間10時(日本時間11時)に開幕。決勝は、15日(日)現地時間15時(日本時間16時)にスタートする。

<了>

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