勝負の3年目に自信見せる可夢偉、飛躍のシーズンとなるか F1=16日開幕、2012年シーズン展望
元王者ライコネンが復帰
2年ぶりにF1に帰ってきたライコネン、元王者らしい走りを見せることができるのか 【写真:Sutton Motorsport Images/アフロ】
DRS(可変リアウイング)、KERS(運動エネルギー回生システム)、そしてピレリタイヤと新しいファイターが目白押しだった昨シーズンは、“若き王者”セバスチャン・ベッテル(レッドブル)の連覇で幕を閉じたが、今季は果たしてどのようなシーズンとなるのだろうか。
まず注目なのは、ドライバーの顔ぶれが大きく変わったことだ。レッドブル、マクラーレン、フェラーリの3強にメルセデスAMG、ザウバーの5チームは昨年と同じドライバーラインナップを採ったが、残る7チームはドライバーを変更してきた。大きな話題となった2007年王者キミ・ライコネン(ロータス)のカムバックをはじめ、ニコ・ヒュルケンベルグ(フォース・インディア)、ロメ・グロジャン(ロータス)らがF1への復帰を果たし、ジャン エリック ・ベルニュ(トロ・ロッソ)、シャルル・ピック(マルシャ)らルーキーも登場する。
マシンレギュレーションの変更で勢力図に異変か
“段付きノーズ”を採用したフェラーリ、美しいとはいえない外見にファンからは不満の声も 【写真:ピレリ】
また、それと同時にパフォーマンスに直結するマシントレンドとして一世を風靡(ふうび)したブロウン・ディフューザーが撤廃されたことにより、また新たな空力的なトレンドが生まれそうな気配もある。それらを思えばパドックの勢力図に大きな異変が起こる可能性も充分で、かなり興味深い1年になりそうだ。