無敗の2歳王者誕生! アルフレード来春の主役だ=朝日杯FS

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早熟馬ではない、初GIの手塚師もさらなる成長に手応え

皐月賞、ダービーへ向けた今後のローテーションにも注目だ 【写真:中原義史】

 戦前は混戦模様を呈していたものの、終わってみれば“1強”を思わせる勝ちっぷり。ウィリアムズも現状ではほぼパーフェクトな逸材だと太鼓判を押す。
「精神的にまだちょっと子供な面があるだけで、課題を探す方が難しいよ(笑)」
 そして、将来への展望を聞かれ、覚えた日本語を交えながらまっさきに飛び出してきた言葉が『日本ダービー』だ。
「スゴク、イイウマ! 見栄えのする馬だし、この後何も問題なく成長していけば大きいところを狙える。日本ダービーを勝てるだけの潜在能力を感じさせる勝ちっぷりでしたからね」

 一方、初のGIタイトルを手にした手塚調教師も、ここがゴールではない、目標はまだ先にあることを強調した。
「もうすでに完成されている馬とは思わないですね。もっともっと成長していくと思っています。ダービー、皐月賞と大きな目標に向かって、どのように始動していくか。オーナーサイドとも協議しながら、寝ないで考えたいと思います(笑)」

きんもくせい勝ちの先輩ナリタブライアンに続け!

レース後、ゲストプレゼンターの小川直也(左)とファイティングポーズで記念写真 【写真:中原義史】

 アルフレードは新馬→新潟のきんもくせい特別と連勝して臨んだわけだが、前走きんもくせい特別の勝ち方が「あまりにも良かったから」、この朝日杯にチャレンジすることを決めたと、手塚調教師は明かす。

 グレード制を導入した1984年以降、そのきんもくせい特別の勝ち馬が朝日杯も勝ったケースは1例あり、それは1994年の三冠馬ナリタブライアン。この偉大なる先輩の足跡をたどるような活躍を見せたいところだ。

 そして、ジョワドヴィーヴルに続き無敗の2歳チャンピオンが誕生したことで、来春の牡牝クラシック戦線がともに一層の熱を帯びてきたことは間違いない。

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