2012年2月、GSPvs.ニック・ディアスがついに実現=UFC

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「UFC137」でBJペンを下したニック・ディアスはリング下のGSPを挑発 【Zuffa LLC via Getty Images】

「UFC137」が開催された29日(日本時間30日)、大会後の記者会見でニック・ディアスとUFCウェルター級王者GSP(※ジョルジュ・サンピエールの愛称)のタイトルマッチが発表された。開催は来年2月、アメリカ最大のスポーツイベント、スーパーボウル(※NFLの優勝決定戦)が開催される週末だ。
「最初からやりたかった相手さ」とGSPは言う。「もともとはこの大会でやる予定だったんだ。俺はいつでも(ディアスと)闘いたいと思っていた。今はこれまでよりもその気持ちが強い。スーパーボウル・ウィークエンドが待ち切れないね」

「アイツはビビっただけだ」ディアスがGSP挑発

ディアスは観客が総立ちとなる壮絶な打ち合いを演じ実力を証明 【Zuffa LLC via Getty Images】

 当初、「UFC137」ではGSPとニック・ディアスの世界タイトルマッチが行われる予定だった。ストライクフォースでウェルター級王者だったディアスと、UFCの絶対王者GSPの対戦ということで、今年最大のビッグマッチになるとの呼び声も高かったが、ディアスが記者会見をドタキャンしたことにより、夢のカードは消滅。代わりに、GSPの対戦相手にはカーロス・コンディットが当てられ、ディアスはそのコンディットと対戦予定だったBJペンと闘うこととなった。
 しかし、GSPは負傷によりUFC137を欠場。そして5年ぶりにUFC復帰となったディアスは、BJペンを相手に果敢に攻め、文句なしの判定勝利を収めた。試合終了直前には観客が総立ちとなる壮絶な打ち合いを演じ、ファイト・オブ・ザ・ナイト(大会のベスト試合)も獲得したニックだが、試合後には「ひどい出来だった」と自らのパフォーマンスに不満を示した。「賢い戦い方ができなかった。自分の出来には全く満足していない」。

 そして、試合直後の勝者インタビューで、大会を負傷欠場したGSPについて、興奮した口調でこう言い放った。
「GSPがケガで欠場したとは思っていない。アイツはただ、ビビっただけだ」

GSP激怒「最も残酷な方法で打ちのめす」

当初、「UFC137」で対戦が予定されていたがディアスの会見ドタキャンで消滅 【Zuffa LLC via Getty Images】

 私は2004年からGSPを知っている、と語るUFC代表のダナ・ホワイト。「彼はこれまで私が会ったなかで、最も尊敬に値する人間のひとりだ。どんなシチュエーションでも動じたことはないし、誰が相手でも冷静だ。今までにGSPのあんな表情をみたことがない。ディアスがオクタゴン上でGSPを挑発した後、彼はひどく興奮していたんだ」
「ディアスほど無礼な人間には会ったことがない」と語るGSP。「UFC史上、最も残酷な方法で打ちのめしてやる」

“神の階級”と評されるほどレベルの高いUFCウェルター級で、7連続防衛を果たしているGSPと、ストライクフォースでトップに君臨し、5年ぶりのUFC復帰を圧倒的な内容で飾ったニック・ディアス。UFC137でのマッチアップは実現しなかったが、結果的に、さらにその注目度を高めることとなった両者の対決。
 来年2月、スーパーボウル・ウィークエンドが待ち切れない。
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