栄光よ再び! ミルコ・クロコップ ベストバウト集
ホドリゴ・ノゲイラ戦/PRIDEグランプリ2003決勝戦
ホドリゴ・ノゲイラに逆転の一本負けを喫したミルコ 【スポーツナビ】
1ラウンド終了間際には左ハイキックでノゲイラからダウンを奪う。2ラウンドで勝負を決めると思われたミルコだが、2ラウンド開始早々にノゲイラにテイクダウンを奪われると腕十字を極められまさかの逆転負け。結果的にノゲイラが試合巧者ぶりを見せつけた試合となったが、打撃で圧倒した1ラウンド目のミルコの姿は、関係者に強烈な印象を残した。
エメリヤーエンコ・アレキサンダー戦/PRIDEグランプリ2004決勝戦
10センチの身長差をものともせず左ハイでアレキサンダーを撃破 【t.SAKUMA】
そして2004年8月、王者ヒョードルの実弟であるアレキサンダーとPRIDEグランプリ決勝で激突。188cmのミルコにとって、198cmと上背のあるアレキサンダー戦は、これまでにない難しい試合になると思われていた。
試合開始後、先に間合いを詰めてきたのはアレキサンダー。しかしひざ蹴りやローキック、アッパー、ストレートと多彩な打撃でミルコは相手を寄せ付けない。そして最後は10cmも高いアレキサンダーの側頭部に、左ハイキックを直撃させる。大木が倒れるようにゆっくりとマットに崩れ落ちたアレキサンダーは、朦朧(もうろう)としたまま顔面に強烈なパウンドを受け、ミルコの“ハイキック犠牲者リスト”に追加された。
ヴァンダレイ・シウバ戦/PRIDE無差別級グランプリ2006
左ハイでヴァンダレイの意識を刈り取りKO勝利 【t.SAKUMA】
ミルコの時代は終わった。そんな雑音を打ち消したのは2006年9月、PRIDE無差別級GPでのヴァンダレイ・シウバとの準決勝。数あるミルコの好試合のなかでも、際立ったパフォーマンスをみせた一戦だ。
もはや体格差云々のレベルではない、衝撃的な打撃戦。1ラウンド5分22秒、後に伝説となった試合に終止符を打ったのは、やはりミルコの左ハイキックだった。