乙　最近、大宮司さんに言われて共感したことがあるんです。僕のファンではない、Ｋ−１とか格闘技のファンは「格闘技一本でやれ」とか「今回で名城と差が付いたな」とか言うんですけど、大宮司さんに「自分の魂が喜ぶことをしなきゃ」って言われて凄く共感したんです。

――魂が喜ぶこと、ですか

乙　僕自身「僕がやりたいことをやらなきゃ意味がない」って会見で言わせていただいたんですけど、結局、嫌々やっても仕方ないし「魂が喜ぶことを」って言葉に共感しましたねー。

――それでいうと乙選手はＭＡＸでの７０ｋｇよりも、簡単なことではないでしょうけど総合の試合を見てみたい気がするんです

乙　僕は夢半ばというか、本当はＭＭＡをやってＰＲＩＤＥを目指すはずやったんですけど、自分のチームが潰れて環境がなくなって、キックがどんどん決まって行ったというのもあるんで。

――本来目指したものと違うところで成功したところはあるんですよね

乙　まあまあそうなんですよねー。ＤＥＥＰの佐伯さんとは仲良くさせてもらってるんで、普通にＤＥＥＰジムで練習したり、パンクラスに行って伊藤さんに教えてもらうのもいいかなと思ったり。総合もやるとなると相当厳しいと思いますけど、何かできる力を持ってる、と僕は思ってるんですよ。「何かを持ってる」と思わせるものが自分にある以上、挑戦するのも面白いかなって。でも、それはそれで舐めてないので、練習しなきゃ始まらないし。

――ズッファと契約すべくランクを上げて、とかではなくて、スーパーファイト、夢のカードで見たい気がするんですよ

乙　そうですね。極端なことで言うとミノワマン的な使い方になると思うんですよ。

――なるほど

乙　それはそれでお客さんに楽しんでもらえればいいし。そういうことをふまえて、そこでベルトに挑戦したり、何か目標が生まれてくるだろうし。今の感じだとＭＡＸの世界大会は難しいかなって思うし。

――今、ＭＡＸの世界大会は「１２月の東南アジア。中でもシンガポールが有力」と言われてますね。シンガポールは中華系が７割強。乙選手は中国でも知られているんですよね？

乙　ええ、なんか「宅男拳王」としてそれなりに知名度があるみたいです（笑）。

――中国進出の可能性も広がってる

乙　ええ。とにかく今は、自分の魂が一番喜ぶことを見つけてやるっていうのがいいのかな、と思いますね。

――活躍に期待しています。ありがとうございました