“人類最速の男”ウサイン・ボルト独占インタビュー 「今シーズンはとてもつらいシーズンだった」=陸上
不調やケガに悩まされたものの、ダイヤモンドリーグ最終戦では、さすがの走りを見せてくれたウサイン・ボルト 【Getty Images】
2008年北京五輪で見せた衝撃的な走りから、わずか3年で複数の世界新記録を作ってきたボルト。しかし、2011年は長期の故障休養明けからくる不調や、世界陸上(韓国・テグ)でのまさかのフライングによる失格と、苦しいシーズンを送ってきた。
だが、ダイヤモンドリーグ最終戦に急きょ参加を決めると、男子100メートルで今季最高記録となる9秒76で優勝を果たした。試練を乗り越えて成長を続ける“人類最速の男”に話を聞いた。
今後このシーズンを忘れることはないだろう
俺にとっては全ての大会が重要だね。選手の中には特定の大会に力を入れる選手もいるけど、自分にとってはどの大会も同じように重要。だから、すべての大会で全力を尽くす。そうすることで、視聴者や観客に自分がどんなアスリートか覚えてもらえる。ダイヤモンドリーグのいいところは、その年のトップアスリートが一堂に会する機会を何度も与えてくれること。でも、やはり俺にとっては大会が重要ではなく、常に隣のレーンの相手たちとの勝負のみに全力を注ぐだけだ。
――今シーズンのダイヤモンドリーグで、特に印象深かった大会はありますか?
(どれかひとつの大会が印象的だと言うよりも)今シーズンはとてもつらいシーズンだった。今後このシーズンを忘れることはないだろう。
――走りの技術、特にストライドについて教えてください。
ストライドは俺の武器のひとつだね。トップスピードになったときに、特にこの大きなストライドが役に立つ。スタートから30〜40メートルまではフォームを意識しているけれど、そのあとは自然に大きなストライドになる。でもストライドは技術というより自分の体格がそれを可能にしている。意識して大きくすることはなくて、自然にそうなるんだ。こういう武器を持っていてよかったと思うよ。
大きく違うね。好きなのは200メートル。200メートルでは、いつも新たな発見があるんだ。それに200メートルでは2007年以来ずっと負けていない。つまり4年間も無敗が続いているので、気分がいいね。100メートルは技術も必要だけど、一番重要なのは瞬発力。でもいつも100メートルの方が注目されるよね。
――ライトニング・ボルト(稲妻の意)のポーズはどのように生まれたのですか?
父からもらったんだ。父の名字も、もちろんボルトだからね。少し変化させて、自分のオリジナルにしたんだよ。でも、考えて考え抜いたポーズではなくて、ある日やったら周りの反応がよかったのでそれ以来使い続けているんだ。
自分でも気に入っているし、みんなにも気に入ってもらえているからよかったね。
<了>
(wowow.co.jp/diamond)
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10月18日(火)午後1:00〜 第1戦 ドーハ
10月19日(水)午後1:00〜 第2戦 上海
10月20日(木)午後1:00〜 第3戦 ローマ
10月21日(金)午後1:00〜 第4戦 ユージーン
10月24日(月)午後1:00〜 第5戦 オスロ
10月25日(火)午後1:00〜 第6戦 ニューヨーク
10月26日(水)午後1:00〜 第7戦 ローザンヌ
10月27日(木)午後1:00〜 第8戦 パリ
10月28日(金)午後1:00〜 第9戦 バーミンガム
10月31日(月)午後1:00〜 第10戦 モナコ
10月31日(月)午後3:00〜 第11戦 ストックホルム
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