ザッケローニ監督「攻撃的なチームは距離感が肝になる」=W杯アジア3次予選 ウズベキスタン戦後会見

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香川については何ら問題はない

――先ほどの「距離感」の話は主に攻撃のことだと思うが、4−1−4−1にシステムを変えても相手のサイド攻撃を止めるのが難しかったのはなぜか?(田村修一/フリーランス)

 前半、特にウズベキスタンの方がボールに入るスピードが速かったと思うし、試合開始からしっかりゲームに入ってきたことは指摘しなければならない。日本は前半、良くなかったところがあるし、ウズベキスタンは良かった、その両方だと思う。特に前半のウズベキスタンはミスが少なかったと思う。

――この2試合、香川のプレーの良さが出ていなかったと思うが、どうか?

 香川に関してだが、そうは思わない。(彼は)わたしの指示を聞いてくれたし、(指示通りに)やろうとする姿勢を見せていた。今日の後半は次第に良くなっていた印象を受けた。香川はけが明けで、まだ試合を(多く)やっていないこともあるので、コンディション面で100パーセント戦えるくらいに戻ってくれることを願っている。なので香川については何ら問題はない。このチームは攻撃的なサッカーを目指しているわけだが、選手たちは攻守ともに献身的にやってくれている。アジアカップ以来、(今日まで)ゴールを奪われていないのも偶然ではないと思う。

――北朝鮮とウズベキスタン、それぞれの違いについて教えてほしい(ウズベキスタン記者)

 北朝鮮は守備的に来たし、今日のウズベキスタンは攻撃的だった。またアウエーとホームとの違いもあり、単純な比較は現時点ではできない。そういった比較は、この予選すべての試合が終わってから評価すべきだ。1つ言えるのは(ウズベキスタンと北朝鮮は)違ったタイプではあるが、両チームともアジアで最高峰の実力を持っていると思う。

ウズベキスタン代表アブラモフ監督「勝利すべきであった」

 この試合に関しては残念な部分もあったが、試合全体としてはまずまずだったと思っている。(若手主体の日本に対してベテランの選手主体で対戦したことについて)今日のようなビッグマッチでは、われわれは経験のある選手で戦うべきだと思った。確かにミスもあったが、もし若手主体のスタメンだったら、もっとミスが出たと思う。

 日本はアジア最強のチームだけに、引き分けでOKと言える。ただ、わたしとしては、勝利すべきであったと思う。今日の日本戦はほかの試合以上にプレッシャーを感じていた。

<了>

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