打倒ゆずポン! 初勝利へ岩谷麻優、燃えています=スターダム特別インタビュー

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鹿島沙希、プロテストまでの道のり

新人・鹿島沙希、6月にデビューします! 【スポーツナビ】

――それではお待ちかねの新人レスラー、鹿島沙希さんですね。

風香「はい。期待のビジュアルファイター・鹿島沙希がデビューします」

――デビューする大会はもう決まっているんですか?

風香「まだ正式には決まっていませんが、6月に開催する2大会のうちのどちらかでデビューさせたいと思っています」

鹿島「頑張ります! よろしくお願いします!」

――それではまず風香さんの方から、鹿島さんのデビューまでの道のりなどをさらっと教えていただければと思います。

風香「はい、去年の12月に島根から上京してきて、1月1日から練習を始めました。そこから毎日練習を頑張って、5月9日のプロテストで一発合格することができたんです。でも、最初に見た時はヒョロヒョロだし、顔が真っ白だし……」

鹿島「何か病気なんじゃないかって思われましたよね(笑)」

風香「そうそう(笑)、それで体重も42キロぐらいしかなかったよね。それで、ご飯を食べさせようと思って、もんじゃ焼きに連れて行ったんですけど、コテの面積くらい食べてもうお腹いっぱいって言うんですよ。もうビックリしました。
 練習を始めてみても、準備運動のランニングをしただけで座り込んで泣いちゃったりして(笑)」

鹿島「もう最初は本当にキツかったんです……」

風香「これは長い目で見ないといけないなって思いましたね。でも、亀のようなスピードだったんですけど、日に日に練習についていけるようになりました」

――なるほど。でもよく5カ月でプロテストまでこぎつけましたね。

風香「そうなんですよ。最初はプロテストを3月末にする予定だったんですね。そのことを沙希ちゃんに言った時から気持ちの面で変わったんだと思います。キツい練習でも自分から『やります』って言うようになりましたから。
 ただ、地震の影響でプロテストが延期になって5月9日になりました。それでも1期生に比べたらリングを使える時間が少なかったと思いますし、そんな中で同じメニューをマスターして一発合格だったんですから、すごい努力をしてきたんだなぁって思いましたね」

鹿島「ありがとうございます(笑)」

プロレスは自分から初めて『やりたい!』って言ったことでした

プロレスは初めて自分から「やりたい!」と言ったことだった 【スポーツナビ】

――それでは、ここから鹿島さんに色々と質問していきたいと思います。まずは生年月日とか軽く自己紹介を。

鹿島「はい、鹿島沙希です。島根県出身、1993年5月5日生まれ。こないだ18歳になったばかりです」

――93年って、ついこないだじゃないですか。若いですねー。見た感じも全くプロレスとは無縁な感じがするのですが、スターダムに入るきっかけは何だったんですか?

鹿島「もともとプロレスを見るのが好きで、と言っても男子の団体しか見たことがなかったんですが、たまたま地元で女子の団体の大会があって、それを見に行ったんです。そうしたらすごいカッコいいなって思って、自分でもプロレスやりたい!って思うようになりました。ちょうどそのタイミングで風香さんから『プロレスやってみませんか?』ってメッセージが来たんです」

――え、本人から? どういうことですか?

風香「ブログで私のコミュニティがあって、そこに沙希ちゃんが入っていたんです。それで、その時私も誰かプロレスやってくれる子がいないかなーって探していて、そこで沙希ちゃんが目に止まったんです」

鹿島「風香さんの公式ブログからのメッセージだったし、絶対に本人ですから、すごくビックリしました(笑)。そのメッセージが来たのが、確か11月の終わりか12月の初めだったと思います」

――それで風香GMからの勧誘には即答だったんですか?

鹿島「私的には即答だったんですけど、家族で話し合いなどして、結局上京するのに1カ月くらいかかりました」

――それはやっぱり親御さんが反対したとか?

鹿島「そうですね、どちらかと言えば反対はされたんですが、母は応援してくれていたんです。でも、私が自分で勝手に上京する日を決めてしまって、それに母がすごく反対しました。それでも、自分から初めて『やりたい!』って言ったことだったので、最終的にはOKをもらいました」

どっちが柔道強い? 岩谷vs.鹿島のジャケットマッチ

柔道対決、どっちが強い!? 【スポーツナビ】

――実際に練習などしてみてどうでしたか?

鹿島「本当にキツくて、イヤになった時もあったんですけど、だんだんと楽しくなってきましたね」

風香「よく辞めなかったよね」

鹿島「はい。今でも練習はキツいんですけど、練習が終わったあとが楽しくなるっていうか(笑)。でも、自分から初めてやりたいと思ったことだったので辞めることは絶対にない!って思っていましたから」

――それまでに何か運動やスポーツの経験は?

鹿島「柔道をやってました。中学の部活で1年間やっていたんですけど白帯です(笑)。部員が2人で、私、大会で秒殺されました(笑)」

岩谷「私も柔道6年やってたよ!」

――え!? 本当ですか? 岩谷さんもなんかウソっぽいんですが……

岩谷「本当ですって! オレンジの帯持ってますもん!」

――おぉ。それじゃあ、いずれスターダムのリングでジャケットマッチやってみたらどうですか? 2人とも柔道着を着て試合するとか。

風香「いいですねぇ〜」

岩谷「私、絶対負ける気しないですよ!」

鹿島「私だって麻優ちゃんには絶対に負けない!」

風香「アハハハ(笑)。でも、沙希ちゃんはこう見えて気が強い子なんですよ。デスマッチやりたいって言ってるんですよ」

――え、デスマッチですか? 本当に?

鹿島「はい! 画びょうはちょっとイヤなので、蛍光灯がいいです」

風香「え! 画びょうの方がいいよ。画びょうは針の長さが決まってるからどの程度まで刺さるか分かるけど、蛍光灯なんて破片とかがどうなるか分からないから本当に危ないよ」

――じゃあ、いずれスターダムでもデスマッチを

風香「ダメです! スターダムではデスマッチ禁止です」

――それじゃあハードコアは?

鹿島「あ! ハードコアもいいですね!」

風香「ハードコアも禁止です!」

5.29スターダムの暴れっぷりに期待してください!

5.29新木場で大暴れだ! 【スポーツナビ】

――ちなみに話は変わりますけど、もともとプロレスを見るのが好きで、と言ってましたが、どんな団体を見ていたんですか?

風香「ドラゴンゲートが入口だよね」

鹿島「ドラゴンゲートと言いますか、闘龍門から……」

――闘龍門からって、それかなり年季が入ってますね、その若さで。

鹿島「本当に小さいころから見ていたので。闘龍門だけじゃなくて、新日本も全日本も色々と見ていました」

――その中で一番好きな選手は誰ですか?

鹿島「菅原拓也選手です!」

――また渋いところ来ましたね。では目標の選手は? こんな選手になりたいとか。

鹿島「夏樹☆たいようさんのようなハイスピード系を目指しています。そして空中殺法もやってみたいし、関節技もうまくなりたいです。最終的には空中技も関節技もできる、ミラノコレクション選手のようになりたいです!」

――なるほど。それでは風香GMから、鹿島さんにはどんなプロレスラーになってもらいたいですか?

風香「そうですね、まず麻優ちゃんはやられっぷりがすでに持ち味になってるんですよ。沙希ちゃんも見た目からするとやられっぷりが際立つ選手のように見えるんですけど、こう見えてすごく気が強い女の子なんですね。でも、服はフリフリが好きだったりするので、またスターダムの中でも他の人とは違ったキャラクターになるんじゃないかなって思っています。そして、その気の強さを全面に押し出して頑張ってほしいですね」

――はい、では鹿島さんからも6月のデビュー戦に向けてひと言お願いします。

鹿島「1期生の先輩の勢いに負けずに全力でぶつかっていくので、応援よろしくお願いします」

――それでは最後に5月29日の新木場大会に向けての意気込みを風香GMからお願いします。

風香「地震のあと6大会やってきましたが、その間に高橋さんや世IV虎のケガがあったり、愛リスが帰国することになってしまったりと、選手たちにとっては初めての試練だったと思います。でも、この試練を何とか乗り切ることができましたし、気持ちを切り替えてまた5月29日に臨めると思います。ですので、みんなの暴れっぷりに期待してください。特に、岩谷麻優に期待してください!」

岩谷「頑張ります!」

風香「あと、スターダムは“目指せAKB”なので、早く48人集めて総選挙もやりたいです(笑)」
■スターダム Season2「grows up stars2011」
5月29日(日)東京・新木場1stRING 開始12:30

<スターダム最強タッグ戦2 30分1本勝負>
高橋奈苗、美闘陽子
夏樹☆たいよう、世IV虎

<シングルマッチ 30分1本勝負>
長野美香
星輝ありさ

<シングルマッチ 20分1本勝負>
愛川ゆず季
岩谷麻優

<キッズ・ファイト〜夢のプロレス物語〜3分1本勝負>

未発表
※夢は大会前日が小学校の運動会のため、雨天延期となった場合は欠場となる。

<須佐えりChallenge to enemy 20分1本勝負>
須佐えり
松本浩代

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