守備に奮闘の岡崎、評価は伸びず=ブンデスリーガ第28節 日本人選手の通信簿
チーム同様、攻撃では苦しむ
岡崎(右)は守備で奮闘。チームの勝ち点1獲得に貢献した 【Bongarts/Getty Images】
シュツットガルトは13分にこぼれ球をハイナルが押し込んで先制するも、終始ブレーメンにペースを握られ、34分には同点に追いつかれる。その後もブレーメンの猛攻を受け、ゴールシーン以外に6度も決定機を作られた。放ったシュートはシュツットガルトの6本に対して、ブレーメンは27本。しかし、シュツットガルトは何とか1−1の引き分けに持ち込み、辛うじて勝ち点1をつかみとった。
岡崎は左サイドを何度も往復して、相手にプレッシャーをかけ、スペースを消すなど守備で奮闘した。だが、うまくフィニッシュにつなげられなかったチームと同様に、攻撃では苦しんでいた。
「ブレーメンのような相手にシュートを打ちたい」
――試合の感想は?
自分自身も体が動かない場面もあったし、1−1で良かったんじゃないかという内容だった。危ない場面もいっぱい作られたし。それでも、ここで守り切れているというのはポジティブに考えていいと思う。ほかのチームが負けたりしている中で、引き分けに持ち込めているというのは悪くない。
――残留争いをする中で、失点につながるミスに気をつけようという意識もある?
まあ、ミスがないことがいいことなんですけど、もっとミスを恐れないプレーというか……そういうのができれば強みになっていくのかなと思うんです。(今日は)1対1になるような場面が少なかったので、そういうシーンをもうちょっと作り出せるように、チームとしてもしたい。ブレーメンはバランスも良かったし、強かったと思いますけどね。こういうチームを相手に、シュートを打ちたい。自分で仕掛けられるところもあると思うし、そこのところは練習ですね。
――ブレーメンのような相手にシュートまで持っていくためには?
やっぱり、クロスに対してもっと入っていくというか……。ここだ、というときに疲れて入っていけないときがあるので。そういうときに、前にグッと入れればブンデスリーガでも点を取れるのかな。あとは、不利な状態でも仕掛けてみる。相手の間を割ってみたりとか。今はパスではあまりミスすることなくできているけど、そこでミスをしてもいいから、一回くらいドリブルで突破していくとかね。そうすれば、見せ場は大きくなるかなと思います。
<ドイツメディアの評価>
・『キッカー』誌(スポーツ専門誌)5点
・『ビルト』紙(全国紙)5点
・『エクスプレス』紙(地方紙) 3点
※ドイツの採点方式では1が最高、6が最低点