“平成の借金王”安田忠夫、引退興行でバンナ、武藤ら大物との対戦熱望

スポーツナビ

2月4日に引退興行を行う“平成の借金王”安田忠夫 【スポーツナビ】

 2.4後楽園ホールで引退興行を開催すると発表した、元大相撲力士で“平成の借金王”安田忠夫が11日、東京都内のZERO1道場で会見を行い、安田vs.曙のオープニングマッチ、安田&大谷晋二郎vs.高山善廣&鈴木みのるの安田記念タッグマッチなど4試合を発表した。

 会見には最後のリングに上がる安田と、今大会の主催者・田崎健太氏が出席。田崎氏は大会開催に至った経緯を説明し、「安田さんは二度と日本のリングに上がらない覚悟です。完全燃焼してほしい」と期待を込めた。

安田「曙なんてただのでくの坊」

相撲にすべてを捧げると誓った安田は「モンゴルに対抗できる力士を育てたい」と語った 【スポーツナビ】

 安田は1993年のプロレスラー転向後、新日本プロレスでIWGPヘビー級王座を獲得。2001年には総合格闘技でデビューし、同年大みそか「INOKI BOM−BA−YE 2001」(さいたまスーパーアリーナ)ではメーンイベントでジェロム・レ・バンナから大金星を挙げる活躍を見せた。しかし、その後はギャンブルで借金を重ね、07年10月には自宅で練炭自殺を図り救急車で搬送されている。

 今大会で安田は、複数試合に出場する予定だが「僕にとっての横綱は千代の富士や北勝海で、(オープニングマッチで対戦する)曙なんてただのでくの坊。ただ、そんなやつに勝っておさらばしても仕方がないので、信頼できる(大谷)晋二郎とのタッグで、今が旬の高山(善廣)や鈴木(みのる)に勝ちたいですね」と豪華タッグ戦に向けて意気込みを語った。

 また、今大会では決定している4試合に加え、さらに1、2試合を追加する予定だが、安田は「バンナや武藤(敬司)、蝶野(正洋)でもいいから戦いたい」と、さらなる大物との対戦を熱望した。

安田「モンゴルに対抗できる力士を育てる」

田崎氏(右)も安田のブラジルでの活躍に期待を込めた 【スポーツナビ】

 今回、引退興行開催に至った背景として田崎氏は「私は仕事でブラジルに行く機会があり、ブラジルでも人気の高い大相撲を元小結の安田さんが指導したらおもしろいのではないかと思いました。安田さんからも相撲への深い愛情を感じましたし、海外でもう一度相撲を教えてほしいと思っています。そこで、新たにブラジルで指導を始めるために引退興行を開催することになりました」と、新たな出発の資金調達を目的として今大会を開催することになったと説明した。

 新たな道を歩むことを決意した安田は「一般のサラリーマンと同じような給料ならプロレスをやる意味がない。引退興行では、皆さんに満足できるプロレスを見せたいと思います。今後は日本のリングに立つつもりはないので、思い残すことがないように勝っておさらばしたい。今後はブラジルから、モンゴルに対抗できる力士を育てて日本に送り込みたい」と意気込みを語った。

■「安田忠夫引退記念興行」
2月4日(金)東京・後楽園ホール 開場18:30 開始19:00

<安田記念タッグマッチ>
安田忠夫、大谷晋二郎
高山善廣、鈴木みのる

<タッグマッチ>
田中将斗、佐藤耕平
金村キンタロー、吉江豊

<タッグマッチ>
嵐、維新力
ヒロ斎藤、長井満也

<オープニングマッチ>
安田忠夫


■イベントの詳細は下記のブログ参照
http://yasudatadao.cocolog-nifty.com/blog
  • 前へ
  • 1
  • 次へ

1/1ページ

著者プロフィール

スポーツナビ編集部による執筆・編集・構成の記事。コラムやインタビューなどの深い読み物や、“今知りたい”スポーツの最新情報をお届けします。

新着記事

編集部ピックアップ

コラムランキング

おすすめ記事(Doスポーツ)

記事一覧

新着公式情報

公式情報一覧

日本オリンピック委員会公式サイト

JOC公式アカウント