中日、打線爆発で快勝! 対戦成績をタイに=10月31日のプロ野球結果

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中日が序盤に大量点!チェンは6回1失点

中 12−1 ロ
勝:チェン(1勝0敗0S)
敗:マーフィー(0勝1敗0S)
本塁打:ブランコ1号(中)

中日、打線爆発で快勝! 対戦成績をタイに
 プロ野球の日本シリーズ第2戦、中日vs.千葉ロッテが31日、ナゴヤドームで行われ、中日が12対1と千葉ロッテに大勝した。対戦成績は1勝1敗となった。中日は初回に和田一浩のタイムリーで先制すると、日本シリーズ初出場のルーキー・大島洋平のタイムリーなどで4点を奪った。勢いに乗った中日打線は2回、3回にそれぞれ3点を奪って勝負を決めた。先発のチェンは力のあるストレートを軸に、千葉ロッテ打線を封じ込めて6回1失点。河原純一らリリーフ陣も安定したピッチングを見せた。
 千葉ロッテは先発のマーフィーが大誤算。制球が定まらず、2回途中7失点でマウンドを降りた。打線も4回の今江敏晃のタイムリーによる1点に抑えられた。

落合監督、選手に「自分で道を開かないと」
 落合博満監督は打線を組み替えたことを問われると、「(復調を)待っていられない。内容が悪すぎる。同じ打てないにしても、だ」と、第1戦で結果を残せなかった選手をスタメンから外した理由を説明し、「何をそんなに重圧につぶされることがあるというのか。たった2球団しかいないんだ。『楽しめ』とは言わないが――そもそも俺の中には野球を楽しむというのはないが――それでも(重圧と)上手に付き合っていかないと。誰も助けてはくれない。練習では助けてくれるけど、試合では誰も助けてくれない。自分で道を開かないと」と、自身の理論を展開し、選手のさらなる成長を求めた。

チェンの力投で中日がタイに「初回から飛ばした」
 常に「『勝とう』というよりも飛ばしていって打たれたらしょうがないというくらいの気持ちで投げる」というチェンは、日本シリーズの大舞台でも普段通り。「初回から飛ばしていくほうが抑えられると思った」と冷静に振り返った。
「吉見(一起)さんは勝つと思っていたし、そして僕が勝って2連勝しよう」と思っていたというチェン。初戦の吉見が3回KOとまさかの結果となったが、「自分は自分の投球をしようと心がけていた」と、堂々としたピッチングでチームを勝利に導いた。

日本S初タイムリーの中日・ブランコ、「ほっとしている」
 この日の中日は打線が爆発、調子を落としていたブランコにも待望の一発が飛び出した。3回に日本シリーズ初ヒットとなる2点タイムリーを放ったブランコは、6回にはポストシーズン初となる本塁打を右中間スタンド最前列にたたき込んだ。
 ポストシーズンここまで3安打と苦しんだ大砲は、「このシリーズではなかなか1本が出なかったけど、1本出てほっとしている」と、満塁のチャンスで放ったタイムリーに安どの表情。本塁打については「打ったのはチェンジアップ。神様のおかげです」と話した。

2打席連続タイムリーの中日・和田「いい場面で走者を返せた」
 初回1死一、三塁の場面で先制のタイムリーを放っ和田一浩は、2回無死満塁の場面でも2点タイムリー。「打ったのはいずれもチェンジアップ」と、千葉ロッテ先発マーフィーの変化球を攻略した。2打席連続で打点を挙げ、「1本目は先制のチャンスで、2本目は追加点のチャンス。いい場面で走者を返すことができて良かった」と笑顔を見せていた。

中日は若手コンビが活躍! 新人・大島、2年目・野本がタイムリー
 中日はスタメンに抜てきされた若手が結果を残した。初回、千葉ロッテの先発・マーフィーから2点を先制すると、なおも2死満塁のチャンスにルーキー・大島洋平が2点タイムリー。「打ったのはストレート。とにかく走者を返すことだけに集中していた」と、スタメン起用に応えて見せた
 2回に2点を追加し、なおも2死二塁から今度は2年目の野本圭がタイムリー。「いい流れだったのでもう1点入ると大きいかなと思った」と打席に入った野本は、2番手・小野晋吾のカットボールをレフト前に運び「僕は与えられた仕事をするだけ」と貴重な一打に胸を張った。

7失点KOのロッテ・マーフィー「悔しいし、情けない…」
 千葉ロッテは敵地2連勝をかけて先発マウンドにマーフィーを送ったが、2回途中6安打7失点と打ち込まれて降板。「この大事な試合の先発を任されたのに、こんな結果になってしまい申し訳ない。守っていた野手とベンチに申し訳ない。悔しいし、情けない……」と、沈んだ表情で話した。
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