越中&ディーノの“男色尻侍”がKO−Dタッグ王座初防衛=DDT

タカハシ

ディーノ(左)、越中の“男色尻侍”が王座初防衛に成功した 【前島康人】

 DDTプロレスリング後楽園ホール大会「who’s gonna TOP?2010」が26日、男色ディーノ、越中詩郎が保持するKO−Dタッグ選手権試合をメーンイベントに1342人(満員)の観衆を集めて開催された。

 そしてそのメーンイベントは、8.29後楽園大会同様“男色尻侍”こと越中詩郎と男色ディーノの異色タッグがチームとして機能するのかと、ディーノの痔ろうの具合に注目が集まった。「日本中の痔ろうに悩む人に勇気を。そして痔ろうの人はプロレスをやってはいけないという事を世間に知らしめたい」とするディーノだが、ハンディキャップは隠しきれず、それを見た越中はディーノを制して先発を買って出る。

ディーノ、プロレス人生最大の危機乗り越える

場外戦での越中(右)のアシストにより、形勢が逆転 【前島康人】

 試合開始早々からHARASHIMAとのチョップ合戦を制し、ショートレンジのヒップアタックの連打で畳みかけるなど、パートナーを気遣ってか短期決戦を狙うかのようにラッシュをかけていく。ディーノも、自らの最大のウィークポイントである尻を突き出し、HARASHIMA相手に「蹴ってみろ!」と挑発していく。HARASHIMAも遠慮なく蹴り続けるが、ディーノはいつものように快感を感じることなくただもん絶するばかり。それでも挑発し続けると、今度はイスを持った大鷲が出てきたため、ここはたまらず場外にエスケープする。

 場外戦では越中のアシストもあり形勢が逆転したかに思われたが、リングに戻ったディーノのナイトメアは力がなく、HARASHIMA、大鷲のディザスターズ・ボックス得意の連携を繰り出される。
 試合終盤、大鷲がディーノに放ったダイビングボディープレスで決着かと思われたが、ディーノはカバーにきた大鷲にキスをする事でフォールをクリア。最後は大鷲とHARASHIMAにキスの誤爆をさせ、朦朧とした大鷲にヒップアタックからのゴッチ式男色ドライバーで初防衛に成功した。

 試合後、ディーノは「今だから言うけど今日がプロレス人生で一番の危機だったの」と痔ろうの状態が相当悪かったことをカミングアウト。それでも「これを乗り切ったからもう大丈夫。このタッグの防衛は長いわよ」と長期防衛に自信を見せた。

飯伏が復帰戦で勝利「リングは気持ちいい」

飯伏(上)が復帰戦で勝利、IWGPタッグ王座獲りへ弾みをつけた 【前島康人】

 セミファイナルではキャンプ場プロレスで復帰を果たしたものの、通常のリングでの復帰戦となる飯伏幸太が佐々木大輔とシングルマッチで対戦した。
 試合序盤から飯伏は新日本プロレス「ベスト・オブ・ザ・スーパージュニア」決勝戦で負傷した左肩に集中攻撃を浴び、およそ10分近く試合を支配される。それでもミサイルキックやケプラーダで流れを代えようとする飯伏だが、佐々木もドロップキックや、トペ・スイシーダなどで流れを引き戻そうとするなど2人の意地と意地とがぶつかるせめぎ合いが続いた。
 しかし飯伏もその場跳びのシューティングスター・プレスからのライオンサルトの連続技などを繰り出し、最後はハーフネルソン・スープレックスからのフェニックス・スプラッシュで復帰戦を飾った。

 試合後、飯伏は「やっぱりリングは気持ちいいですね」と復帰戦への感想を笑顔で語った。さらに10.11新日本プロレス両国国技館大会でケニー・オメガとともに挑戦が決定しているIWGPジュニアタッグ(9.26神戸大会で行われるプリンス・デヴィット&田口隆祐組vs.邪道&外道組の勝者と対戦)についても「何としてでもベルトを獲りたい。今回はかなりチャンスがあると思うんで」と自信を見せた。

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