札幌山の手が多彩な攻撃で中村学園女を下し初優勝=高校総体バスケ 女子決勝インタビュー

北村美夏

インターハイ決勝で福岡の中村学園女を破り、初優勝を飾った北海道・札幌山の手 【写真は共同】

 全国高校総体(インターハイ)バスケットボール競技は3日に全日程が終了。女子決勝では、大会4連覇中だった桜花学園(愛知)を準々決勝で破った第3シードの札幌山の手(北海道)が、福岡の名門・中村学園女に98−74(26−20、27−16、28−24、17−14)で快勝。34回目の出場にして初優勝を飾った。桜花学園、東京成徳大(東京)以外の優勝で幕を閉じるのは2002年以来となる。

 以下、決勝を戦った両チームのコーチ、主将などのコメント。

札幌山の手・上島正光コーチ「逃げずに1対1を仕掛けたことが功を奏した」

 いい選手に恵まれ、女子の北海道代表として初めて優勝できて非常にうれしく思います。今年のスターティングファイブは全員得点能力が高く、3点シュートも打てるしドリブルで切り込んでいくこともできる。相手チームは守備の的が絞りにくかったはずです。決勝でも逃げずに1対1を仕掛けたことが功を奏し、相手にファールを重ねさせることができたのが大きかったです。さらに、選手たちはリバウンドやボールに対する執着心も強く持ってプレーしてくれたために、優勝という結果につながったのでしょう。

 ただ、決勝戦は暑さの影響でどの選手も動きにキレがありませんでした。本来の走るバスケットを思うようには出せず、守備もルーズになってしまったので内容的にはあまりいいとは言えません。そこは冬のウインターカップに向けて修正したい点です。

 今後に向けては、#4町田瑠唯と#6高田汐織以外のメンバーはスタミナがないので、まず何より脚力をつけたいと思っています。#15長岡萌映子も練習ではもっといろいろな動きに取り組んでいるのに、暑さからそれを出せなかった。逆に言えば、体力が備わればプレーの幅がさらに出てくるでしょうから、帰ったら早速練習するつもりです。

札幌山の手・町田瑠唯主将「バスケットを始めたときからの夢がかなった」

 小学校でバスケットを始めてからずっと目指してきた全国優勝ができてうれしいです。決勝は泣いても笑っても大会最後の試合なので、楽しんで笑顔でやろうとメンバー同士話していました。山の手らしく自分達のプレーができれば、これくらい(24点)点差をつけることもできるとは思っていたんです。とは言え、もちろん最後まで気は抜きませんでした。

 今年は自分がキャプテンになって、上島監督から「お前が崩れたらチームも崩れる」と言われていたので少しプレッシャーもありました。でもそれより、信頼されているんだな、頑張らなきゃという気持ちの方が強く、「やるしかない!」と思いきりプレーができました。

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著者プロフィール

 1983年生まれ。バスケットボール男子日本代表を中心に、高校、大学からJBL・WJBL、ストリートや椅子バス、デフバスまで様々なカテゴリーのバスケットボールを取材。中学・高校バスケットボール(白夜書房)などの雑誌、「S−move」「JsportsPRESS」等のウェブ媒体で執筆。2009年末に有志でポータルサイト・「クラッチタイム」創設

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