長谷部がボルフスブルクで「仮想オランダ」に挑戦=ブンデスリーガ第20節プレビュー
ハンブルガー、バイエルンとの2連戦
ハンブルガー、バイエルンとの2連戦で長谷部は「仮想オランダ」に挑む 【Photo:アフロ】
ボルフスブルク所属の日本代表MF長谷部誠にとっては、まず暫定監督・新監督の下で引き続きレギュラーの地位を確保することが重要だが、これからの2試合(ハンブルガー戦と次節バイエルン・ミュンヘン戦)には特に大きな意味がある。いずれもブンデスリーガの上位争いをしている強豪であることに加え、どちらも日本代表が2010年ワールドカップ(W杯)・南アフリカ大会で対戦するオランダ代表が主力であるという点だ。
ハンブルガーではすでにDFマタイセンとFWエリアのオランダ代表勢が活躍している。ファン・ニステルローイは25日にチームに合流し、クラブ史上空前の報道陣が詰め掛けた記者会見を行ったばかり。まずは負傷した個所をケアしながらのトレーニングがメニューの中心で、本格的な練習はその後になるだろう。となると、今週末の注目はほかのオランダ勢だ。エリアは昨年の日本との親善試合で活躍。試合後のインタビューでチームメートから絶賛された選手で、日本のファンの記憶にも新しいところだろう。
バイエルンにはおなじみFWロッベンと、主将も務める強靭(きょうじん)なフィジカルが自慢のMFファン・ボメルが活躍する。2人とも前節2位に浮上したバイエルンの反撃に貢献している。監督もオランダ人のルイス・ファン・ハールだ。DFブラーフハイトもいるが、こちらはポジション争いで苦戦している。
長谷部はロッベン、エリアと対峙
そもそも、ブンデスリーガには従来からオランダ人プレーヤーが活躍する地盤があるようだ。オランダ代表では、デ・ヨング(マンチェスター・シティ)とファン・デル・ファールト(レアル・マドリー)の2人が以前ハンブルガーに所属していた。極端に守備的なセリエAよりも、攻守の切り替えが早いブンデスリーガのスタイルが彼らを引き付けているのではないだろうか。また、そのスタイルが世界有数の観客動員数につながっているとも言われている。
日本代表は1月下旬から鹿児島・指宿で合宿を張り、2月には国内で4連戦(ベネズエラ戦、東アジア選手権)を行う。国内組のサバイバルマッチとは遠く離れたドイツで、長谷部はトップフォームに近い状態での「仮想オランダ」と手合わせを続ける。その経験は日本代表が6月に迎える決戦で大きな意味を持つはずだ。
<了>
ブンデスリーガ フジテレビNEXT・ONE放送予定
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