工藤と雄星――埼玉西武・28歳差チームメートの初コラボ決定

埼玉西武ライオンズ

王座奪回へ着々と補強

28日、ファンの前で初めてユニフォーム姿を披露する雄星 【スポーツナビ】

 ドラフト会議以降、雄星のニュースが毎日のように紙面を飾るその水面下で、王座奪回への補強を着々と進めてきた埼玉西武ライオンズ。最大の課題は中継ぎ陣の強化だった。昨シーズンは守護神として絶対的信頼を得ていたアレックス・グラマンが肩のケガで5月終わりに戦線離脱。そのツケがほかの投手陣に重くのしかかってしまい、ゲーム終盤で逆転負けを喫するという場面が何度も繰り返されることとなった。

 そこで球団が白羽の矢を立てたのが、日本プロ野球9年目を迎えるブライアン・シコースキー。昨シーズンは千葉ロッテで抑え、中継ぎと安定した成績を残し、何よりも与四球が少ないことが特徴として挙げられる。「ライオンズのような才能豊かなチームメートと一緒に戦うことを楽しみにしている」と球団広報を通じて意気込みを語ったシコースキー。四死球でランナーをためてしまい、得点されるパターンも多かったライオンズには頼もしい助っ人となりそうだ。

 そして、もう一人、球団が自信を持って獲得に乗り出した選手はプロ野球生活29年目を迎える左腕・工藤公康。ライオンズの黄金時代を支え、数々の輝かしい実績を残してきた現役最年長選手が古巣へと帰ってきた。「ライオンズが僕を一人前にしてくれ、野球が続けられた。これから、皆さんの期待に応えていきたい」と新たに決意をあらわにしたベテラン。若い先発陣の力強い投球がファンを喜ばせているライオンズの投手陣にもう一味、熟練したうまみが加わった。

雄星が憧れの工藤とトークショー

 新人の憧れの選手として、よく名前を挙げられることのある工藤。雄星もその例外ではなく、工藤の著書を愛読しているという。「投手として取り組む姿勢を尊敬している。心構えやトレーニングのことを聞きたい」と語った18歳に「分からないことは何でも聞いてほしい」と46歳。この二人の初コラボレーションが1月28日に開催されるイベント「2010埼玉西武ライオンズ出陣式」のトークショーで実現することとなった。
 昨シーズンは約5000人が訪れたこのイベント。16時に開場し、17時からオープニングセレモニーということで、新しく加入した選手らがライオンズのユニフォームに身を包んで、ファンの前で初お目見えする。トークショーはメイン会場(西武第二ビル8Fくすのきホール)と第2会場(西武鉄道ビル1F)で予定されており、3部に分かれてそれぞれ複数の人気選手が今季への熱い想いを語ることになっている。
 公の場で初めてのトークを展開することになった28歳差のチームメート。工藤と雄星――どんな言葉が飛び出してくるのか、今から楽しみである。

<原稿提供:埼玉西武ライオンズ/text by 稲葉真由美>

<了>
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