青木の反スポーツ行為に厳重注意=Dynamite!!一夜明け会見
青木の侮辱行為に笹原EP「きつく注意」も罰則はなし
競技者としてあるまじき青木の侮辱行為だったが、DREAM側は厳重注意のみでペナルティーを課す処分は下さなかった 【t.SAKUMA】
「DREAM」ライト(70キロ)級チャンピオンの青木は、ライバルイベント「SRC(センゴク・ライデン・チャンピオンシップ)」との対抗戦に出場し、「SRC」側の同級チャンピオン、廣田瑞人を迎えた事実上の“大将戦”で勝利。戦いを終え、品性・礼節といったスポーツマンシップが求められる場面で、足元に倒れたままの廣田に向かって舌を出し、中指を突きたてた。
「DREAM」と「SRC」、両イベントの現役チャンピオンである青木と廣田の対戦実現には、両イベントがそれぞれに計画していた試合を延期せざるを得ない背景があった。青木の反スポーツ的行為は規定路線からの変更に対して不満を爆発させたものと見られるが、競技者としてあるまじき行為に対し、笹原EPは「きつく注意」を与えたという。
青木が行った試合後の行為は許されざるものであったが、試合前の“挑発合戦”や試合運びについて、笹原EPは“一流プロのプレー”として高く評価。
試合の結末は廣田を「上腕骨骨折」に至らしめる結果となったが、笹原EPは試合終了まで手を緩めない青木の姿勢について「(青木を)まったく責めるつもりはない」とコメント。試合を止めるか否かの判断は、選手本人によるタップアウト、レフェリーによるストップ、セコンドのタオル投入など、幾重もの安全策と選択肢がルールにより整備されていることを挙げ、選手のみがその責任を負うものではないことをあらためて説明した。
高谷、ジョンマンは右眼下底骨折
試合後の容体が心配された藤田は、強度の脳震盪で安静中 【t.SAKUMA】
アリスター・オーフレイムとの試合でノックアウト負けを喫し、リングから担架で搬送されていた藤田和之は、その後の医師の診断で「強度の脳震盪(のうしんとう)」と判明。現在は安静に務めているという。
廣田は「右上腕骨骨折」。小見川道大と対戦した高谷裕之と、所英男と対戦したキム・ジョンマンはともに「右眼下底骨折」との報告がなされた。
K−1とDREAM、3月から相次ぎ開幕
K−1、DREAMとも3月から始動することが発表された 【スポーツナビ】
「DREAM」の新年度第1弾大会は3月後半に関東地区で開催予定。08〜09年は新年度第1弾大会が階級ごとのグランプリ開幕戦であったが、2010年度は趣向が異なり、ワンマッチイベントとなる予定。
具体的なプランについては明かされなかったものの、フェザー(63キロ)級とウェルター(76キロ)級、それぞれに他階級から大物選手が転向参戦してくる予定とのこと。
「K−1」は3月後半に開催を計画しているMAX日本予選が新年度第1弾大会となる予定で、恒例の70キロトーナメントと並行して60キロトーナメントを開催するプランもある。無差別級のワールドグランプリは、4月上旬に開幕予定。