小野とオランダの“天才”ロッベンが対決へ=ブンデスリーガ第16節プレビュー
上り調子のバイエルンとボーフム
バイエルン戦での活躍が期待されるボーフムの小野 【Bongarts/Getty Images】
オランダ人監督ルイス・ファン・ハール率いるバイエルンは、首位から勝ち点差4の4位と、ウインターブレークまで2節を残してようやく順位を上げてきた。上位陣の残り日程を見る限り、秋の王者「ヘルプスト・マイスター」(前期をトップで折り返したチーム)の可能性はかなり低くなったと言わざるを得ないが、後半戦に向けて少しでもいい位置につけたいところだろう。
8日のチャンピオンズリーグ(CL)グループリーグ最終節では、ユベントスとのアウエーでの直接対決を4−1で制し、2位で決勝トーナメント進出を決めた。10月と11月に行われた第3節、第4節でボルドーに連敗した際には、バイエルンのグループリーグ突破はほぼ絶望的と見られていただけに、この勝利はチームの雰囲気を一気に明るくしたに違いない。先発メンバーもやっと固まってきた感があり、ボルドー戦以降は、2分けの後、4連勝(CL含む)と負けがない。前節のメンヘングラッドバッハ戦では攻め込まれる時間帯も多かったが、辛抱強い守備で勝利をつかんだ。
ユベントス戦では、オランダ代表のアリエン・ロッベンがメンヘングラッドバッハ戦に続いて途中出場を果たした。ひざの手術から復帰後もコンディションに苦しんでいたが、ユベントス戦前にはバイエルンの公式サイトの取材に対し、「初め(試合開始)からプレーしたい」とコメントしていた。切り札的存在のオランダ代表ウインガーは、メンヘングラッドバッハ戦でも得点に結びつく突破を見せており、ボーフムにとっても大いに脅威となるだろう。
一方のボーフムは依然として下位(15位)に低迷するものの、ここ3試合は1勝2分けと負けなし。前節のシュツットガルト戦でも、試合終了直前にDFクリスティアン・フックスのフリーキックによるゴールでしぶとく勝ち点1を得た。今季6試合目の先発で奮闘した小野だったが、ロングボールを多用した後半はなかなか持ち味を生かせず、後半31分に退いた。とはいえ、小野はここ5試合で4試合に先発出場(うち2試合はフル出場)するなど確実に調子を上げてきており、強豪バイエルン相手に活躍が期待される。
小野といえば、元エールディビジ(オランダ1部)プレーヤー。2001年〜06年まで在籍したフェイエノールトでは、レギュラーとしてオランダ代表のFWロビン・ファン・ペルシ(現アーセナル)らとともに戦った。現オランダ代表監督のベルト・ファン・マルワイク(2000〜04年監督)のもとでは、UEFAカップ(現ヨーロッパリーグ)を制している。現在25歳のロッベンは、小野がフェイエノールトにいた当時、フローニンゲンとPSVでプレーする注目の若手プレーヤーだった。現在は共にドイツでプレーする2人――小野とロッベンの“天才”対決にも注目したい。
<了>
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