HSV対レバークーゼン、頂上決戦を制するのは!?=ブンデスリーガ第9節プレビュー
代表戦から3日後にブンデス頂上決戦
レバークーゼンのキースリンク(右手前)、クロース(右奥)にも注目 【Bongarts/Getty Images】
ドイツ代表は10日のロシア戦に勝利し、W杯本大会への切符を手にした。だが、「うまいビールを飲んでW杯出場祝いだ!」と意気込んでフィンランド戦に駆け付けたファンは、空前の大ブーイングをすることとなった。ドイツはフィンランドに先制を許し、90分のルーカス・ポドルスキ(ケルン)のゴールで辛くも1−1の引き分けに持ち込んだのだ。
既にW杯出場を決めていたとはいえ、観客にとっては消化不良の試合となったフィンランド戦。ここはブンデスリーガの首位攻防戦で、仕切り直しといきたいところだ。会場の収容人数は約5万7000人。世界一とも言われる観客動員を誇るブンデスリーガだけに、これ以上ないにぎわいが予想される。
ドイツ対フィンランド再び?
レバークーゼンからは、フィンランド代表キャプテンのDFサミ・ヒーピアが出場。36歳になったベテランは、堅い守備と素早い攻撃への切り替えで、ドイツ代表を大いに苦しめた。
レバークーゼンの守護神は、ロシア戦に続いてドイツのゴールマウスを守った24歳のレネ・アドラー。代表ではロベルト・エンケ(ハノーファー96/ウイルス感染症で離脱中)とレギュラー争いが期待される待望の若手GKだ。
また、フィンランド戦では出番がなかったが、ロシア戦でフル出場を果たしたシモン・ロルフェスもいる。
一方、HSVのピオトル・トロホウスキは、ドイツ代表に欠かせない中盤の仕事人。今回のW杯予選10試合中9試合に出場し、フィンランド戦でもフル出場だった。特に3トップ戦術のフィンランド戦ではキーマンとなっていた。前半はミヒャエル・バラック(チェルシー)、後半はメスト・エジル(ブレーメン)と組み、攻撃の起点となったり、ボールの受け手がいないときには猛然とスペースに走り込むなど献身的な動きが目立った。
0−1でリードされていたドイツが仕掛けた最後の波状攻撃から生まれたポドルスキの同点ゴールは、トロホウスキのパスが起点だった。試合後には、フィンランドの先制点を決めたヨナタン・ヨハンソン(無所属。この日が代表100キャップ目)とユニホームを交換している。
また、HSVには、ドイツ代表初招集・初先発となったロシア戦でイエローカード2枚による退場処分を受けた次世代のDFジェローム・ボアテンもいる。レバークーゼンとの重要な一戦で、汚名返上となるか。
多数の代表クラスを擁する両チーム
<ハンブルガーSV>
ヨリス・マタイセン(オランダ)
マルセル・ヤンセン(ドイツ)
ゼ・ロベルト(ブラジル)
パオロ・ゲレーロ(ペルー)
エリエロ・エリア(オランダ)
<レバークーゼン>
マヌエル・フリードリヒ(ドイツ)
アシミウ・トゥレ(トーゴ)
トランクィロ・バルネッタ(スイス)
エレン・デルディヨク(スイス)
そのほか、レバークーゼンからは得点ランキングトップにつけるシュテファン・キースリンク(ドイツ代表で1キャップあり)、若き10番レナト・アウグスト(ブラジル)、ドイツの次世代を担うトニ・クロースにも注目だ。
HSHノルトバンク・アレーナとハンブルクの街が“オクトーバーフェスト”(秋の収穫祭)会場となることを期待したい。
<了>
ブンデスリーガ フジテレビNEXT・ONE放送予定
※詳しい放送スケジュールは、番組オフィシャルサイトをご覧ください。
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