HSV対レバークーゼン、頂上決戦を制するのは!?=ブンデスリーガ第9節プレビュー

代表戦から3日後にブンデス頂上決戦

レバークーゼンのキースリンク(右手前)、クロース(右奥)にも注目 【Bongarts/Getty Images】

 14日に2010年ワールドカップ(W杯)欧州予選のドイツ対フィンランドが行われたハンブルクのHSHノルトバンク・アレーナでは、わずか3日後、ドイツ・ブンデスリーガの頂上対決、2位ハンブルガーSV(HSV)と首位レバークーゼンの一戦が開催される。両者は今シーズンここまで6勝2分けと無敗をキープしており、勝ち点も共に20。間違いなく、ウインターブレーク前の最注目試合と言えるだろう。

 ドイツ代表は10日のロシア戦に勝利し、W杯本大会への切符を手にした。だが、「うまいビールを飲んでW杯出場祝いだ!」と意気込んでフィンランド戦に駆け付けたファンは、空前の大ブーイングをすることとなった。ドイツはフィンランドに先制を許し、90分のルーカス・ポドルスキ(ケルン)のゴールで辛くも1−1の引き分けに持ち込んだのだ。

 既にW杯出場を決めていたとはいえ、観客にとっては消化不良の試合となったフィンランド戦。ここはブンデスリーガの首位攻防戦で、仕切り直しといきたいところだ。会場の収容人数は約5万7000人。世界一とも言われる観客動員を誇るブンデスリーガだけに、これ以上ないにぎわいが予想される。

ドイツ対フィンランド再び?

 今シーズン好調なHSVとレバークーゼンはそれぞれ、各国の代表選手を多数抱えており、ドイツ対フィンランドでプレーした選手も何人かいる。

 レバークーゼンからは、フィンランド代表キャプテンのDFサミ・ヒーピアが出場。36歳になったベテランは、堅い守備と素早い攻撃への切り替えで、ドイツ代表を大いに苦しめた。
 レバークーゼンの守護神は、ロシア戦に続いてドイツのゴールマウスを守った24歳のレネ・アドラー。代表ではロベルト・エンケ(ハノーファー96/ウイルス感染症で離脱中)とレギュラー争いが期待される待望の若手GKだ。
 また、フィンランド戦では出番がなかったが、ロシア戦でフル出場を果たしたシモン・ロルフェスもいる。

 一方、HSVのピオトル・トロホウスキは、ドイツ代表に欠かせない中盤の仕事人。今回のW杯予選10試合中9試合に出場し、フィンランド戦でもフル出場だった。特に3トップ戦術のフィンランド戦ではキーマンとなっていた。前半はミヒャエル・バラック(チェルシー)、後半はメスト・エジル(ブレーメン)と組み、攻撃の起点となったり、ボールの受け手がいないときには猛然とスペースに走り込むなど献身的な動きが目立った。
 0−1でリードされていたドイツが仕掛けた最後の波状攻撃から生まれたポドルスキの同点ゴールは、トロホウスキのパスが起点だった。試合後には、フィンランドの先制点を決めたヨナタン・ヨハンソン(無所属。この日が代表100キャップ目)とユニホームを交換している。

 また、HSVには、ドイツ代表初招集・初先発となったロシア戦でイエローカード2枚による退場処分を受けた次世代のDFジェローム・ボアテンもいる。レバークーゼンとの重要な一戦で、汚名返上となるか。

多数の代表クラスを擁する両チーム

 ドイツ代表とフィンランド代表以外にも、各国の新旧代表がめじろ押しの両チーム。代表戦から中2日ということで、選手起用はコンディション次第となるだろう。まだ取り上げていない選手たちから、その一部を紹介する。

<ハンブルガーSV>
ヨリス・マタイセン(オランダ)
マルセル・ヤンセン(ドイツ)
ゼ・ロベルト(ブラジル)
パオロ・ゲレーロ(ペルー)
エリエロ・エリア(オランダ)

<レバークーゼン>
マヌエル・フリードリヒ(ドイツ)
アシミウ・トゥレ(トーゴ)
トランクィロ・バルネッタ(スイス)
エレン・デルディヨク(スイス)

 そのほか、レバークーゼンからは得点ランキングトップにつけるシュテファン・キースリンク(ドイツ代表で1キャップあり)、若き10番レナト・アウグスト(ブラジル)、ドイツの次世代を担うトニ・クロースにも注目だ。
 HSHノルトバンク・アレーナとハンブルクの街が“オクトーバーフェスト”(秋の収穫祭)会場となることを期待したい。

<了>

ブンデスリーガ フジテレビNEXT・ONE放送予定

CS放送フジテレビNEXT・ONEでは、ドイツ・ブンデスリーガ毎節の注目カードと、日本人選手出場試合を中心に放送中。今節は17日(土)に行われる首位攻防戦に加え、18日(日)には長谷部誠選手所属のボルフスブルクvs.メンヘングラッドバッハを両試合ともフジテレビONEで生中継します。

※詳しい放送スケジュールは、番組オフィシャルサイトをご覧ください。
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