猪木も期待、高校1年生がプロレスデビュー=IGF

スポーツナビ

15歳11カ月でデビュー戦を行う高校1年生の定(左)。猪木氏も期待を寄せて闘魂注入 【スポーツナビ】

 アントニオ猪木氏が主宰するIGFプロレスリングの東京・JCBホール大会「GENOME.10」(11月3日)に関する記者会見が15日、都内・事務所で行われ、同大会で15歳の現役高校1年生・定アキラ(本名:定晃)がデビューすることが発表された。会見には猪木氏と定、コーチを務める宮戸優光氏が出席し、期待の新人のバックアップを約束した。

 定は平成5年11月生まれで、小学校1年生の時から宮戸氏主宰の「U.W.F.スネークピットジャパン」に通っている生粋のプロレス育ち。小学生ちびっ子レスリング全国大会で3位になり、中学3年生になると名プロレスラーのビル・ロビンソンの指導も仰ぎ、プロの練習にも加わるようになった。そこで宮戸氏から体力・根性とも買われ、「90キロ以上に仕上げる(現在の体重88キロ)」という条件のもと、15歳11カ月という若さでプロデビューすることが決定した。

対戦相手は公募

猪木氏のパネルの前で同じポーズを決める定 【スポーツナビ】

 両親も見守るなか、初の記者会見に緊張した面持ちの定は「精一杯がんばります」と初々しく語った。目標とするプロレスラーには猪木氏を挙げ、「強くてカッコいい選手になりたい」と目を輝かせた。小さいころはFMWで活躍したハヤブサが大好きだったという定。しかし、97年9月のFMW川崎球場大会で行われたハヤブサ&新崎人生組vs.小橋健太(当時)&マウナケア・モスマン(当時)組を観戦した際、「大好きなハヤブサさんが小橋選手にボコボコにされた」ことが許せなかったようで、「僕が強くなって敵(かたき)を取ってやる」と“打倒・小橋”がプロレスラーの道を決意させるきっかけになったことを明かした。そんな壮大な夢を掲げる定は現在、ほぼ毎日、学校が終わってから3時間ほどみっちりトレーニングを積んでいる。

 猪木氏は「各業界、若い人が出てきている」と定を男子ゴルフの石川遼、フィギュアスケートの浅田真央らと重ね合わせて成長に期待する。この日、初めて顔を合わせたとのことだが、「15歳らしさではなく、『これで15歳かよ!?』と思わせてほしい」とデビュー戦から大暴れをリクエストした。

 なお、対戦相手は未定となっているが、宮戸氏は「18歳以下の高校生の挑戦者が現れれば」とデビュー戦としては異例の“公募”とすることを発表。身長175センチ、体重80キロ以上で「俺の方が強いという高校生がいれば」、IGF事務所に写真と履歴書を送ってくるよう報道陣に告知を求めた。

 当然、まだ得意技もなく、どこまでやれるかはまったくの未知数となる定。それでも「ひたすらがむしゃらに、前に行くだけ。誰が来てもがむしゃらにやるだけです」と改めて決意を口にした。“闘魂”の宿るIGFのリングで、高校1年生の15歳は何を見せてくれるのか。

■IGFプロレスリング「GENOME.10」
11月3日(火・祝)東京・JCBホール 開場15:00 開始16:00

【既報対戦カード】

<シングルマッチ>
ボブ・サップ
モンターニャ・シウバ
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