男子エースの水谷「ダブルスでは、絶対メダルを」=世界卓球 直前インタビュー

情報提供:テレビ東京

日本のエース・水谷。シングルスの上位入賞とともに、岸川と組むダブルスではメダルの期待がかかる 【スポーツナビ】

 いよいよ4月28日に卓球の世界選手権(神奈川・横浜アリーナ)が開幕する。昨年、中国・広州で行われた団体戦では、男女ともに銅メダルを獲得した日本代表。個人戦となる今年は、地元開催ということもあり、2001年以来遠ざかっているメダル獲得に期待がかかる。
 なかでも、日本男子のエース・水谷隼(明大)は、今年1月に行われた全日本選手権でシングルス・ダブルスともに3連覇を達成。また、世界選手権の前哨戦となったプロツアー・ドイツオープンでも、ベスト4に入るなど好調を維持している。現在、もっともメダルに近い若き日本のエースに、世界選手権への意気込みを語ってもらった。(構成:スポーツナビ)

エースの水谷の調子は順調。代表メンバーで行った総当りリーグでも全勝中と絶好調 【スポーツナビ】

――世界選手権に向けて、どのような準備をしていますか?

 一番力を入れているのはサーブとレシーブです。とにかく練習をして、世界選手権でも自信を持って戦えるようにしていきたいです。

――水谷選手の最大の武器は?

 粘り強さですかね。一点一点全力で勝負し、ボールがネットに掛かるか、床に着くまではあきらめないで粘り抜く感じです。あと、相手に攻撃されたボールに対してブロックしながらカウンターで攻撃に転じるというプレースタイルが、ほかの人とは違うところなので、これも武器だと思っています。

――ライバルだと思っている国や選手はいますか?

 自分より世界ランクが高い選手はみんなですね。これから抜いていかなきゃいけない人たちなので。国だと韓国とドイツ。この2つに勝たないと(卓球界で最強と言われる)中国とは対戦できないので、必ず勝ちたいですね。

――2007年のザグレブ大会(クロアチア)では、岸川聖也選手と組んだダブルスで中国のマ・リュウ、カク・スイ組を破りました。今回の大会でも中国人選手に勝ちたいという思いはありますか?

 それはすごくありますね。特に、こういう大きな舞台では、倒したいですね。

――現在、中国は世界ランクでも実績でも断トツでトップなのですが、近い将来、そのレベルに追い付けると思いますか?

 絶対追い付けますね。今の時点では、“心技体”の全部で劣っていると思いますが、一つずつレベルアップしていきます。そして、中国人選手とたくさん試合をし、経験を積んでいきたいですね。

――中国人選手との大きな違いは?

 一つはパワーが違いますね。一球一球のボールにすごく威力があって、普通のドライブが脅威です。ただ、相手によっては勝てるんじゃないかなって思っています。もちろん、(世界ランク上位にいる)オウ・コウ選手、マ・リン選手、オウ・レイキン選手と試合をしたら、どうなるか分からないですけど、それ以外の中国人選手とは、五分五分の戦いができると思っています。

――今回の世界選手権での目標は?

 シングルスでは、中国人選手と当たるまでは絶対負けられないですね。中国人選手だけでなく、韓国やドイツといった強豪国の選手もいますので、軽はずみにメダルとは言えませんが、目標はやっぱり金メダルです。

――ダブルスでは?

 ダブルスでは、絶対にメダルを獲得したいと思っています。組み合わせにもよりますが、可能性は一番高いと思います。もちろん、07年のザグレブ大会のように、ベスト16(3回戦)と準々決勝で続けて中国人ペアと対戦するとなると、ちょっときついですね。ただ、準々決勝で初めて中国人ペアと当たるような組み合わせなら、相手も(メダル獲得が懸かって)緊張するだろうし、自分たちも全力で向かって行けるので、可能性はあると思います。

――最後に世界卓球への意気込みを

 一つの目標としては中国人選手と当たるまでは負けられない。あとは、格上の選手を一人でも二人でも多く倒したいという気持ちです。

<了>
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