<国内男子ゴルフ>ミキ也がミク夢に追いついた。阿久津と堀川の“未来”予想図

日本ゴルフツアー機構 (JGTO)
チーム・協会
■上位3人に全英切符「~全英への道~ミズノオープン」 5月23日ー26日 / JFE瀬戸内海ゴルフ倶楽部 (岡山県)7461yard・par72 ▼ 23日大会初日

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【みむくとみきやが首位発進©JGTOimages】

“未来”のリーダーボードを完成させた。
午前組の堀川未来夢(ほりかわ・みくむ)に続いて、トップタイに並んだのは、堀川の日大後輩。

阿久津未来也(あくつ・みきや)は、堀川の8アンダーに「やっぱりやるな」と感心しながら午後から出て、インの前半9ホールで3アンダーの「33」をマーク。

【会心でした©JGTOimages】

ちょうどハーフターンで、練習中の堀川とばったり会って「すごい、イーじゃ~ん」。

ほめてもらって再び出た後半アウトの9ホールで「5アンダーだったので…。まさか、手が届くと思っていない」。

気づけば阿久津もまたボギーなしの「64」をマークし、堀川とスコアを並べて22年の「関西オープン」に次ぐ自身2度目の首位発進していた。

今季開幕から5戦で3回も予選敗退していた阿久津。
通れた2戦も、60位台で終わっていた。

「自分で整理がつかないくらいに調子が悪くて」。
「教えてやるわ」と、見かねた堀川に「スパルタ」レッスンを受けたのは今週月曜日の練習ラウンド後だ。

「未来也(みきや)は一球入魂しすぎてアイアンのあたりミス、打ち損じが多すぎる」といった未来夢(みくむ)が阿久津に課したのは、ウェッジの60度から始めてPW⇒9アイアン⇒8アイアン⇒ロングアイアン⇒フェアウェイウッドと、すべて同じふり幅で打つ練習。

「全部、アプローチの感覚で打て、と」。

うろこが落ちる音がした。

練習も食事も普段から、いつも一緒。
お互いの癖も性格も、すべて知り尽くす間柄は、先輩・後輩の垣根を越えて、兄と弟のよう。

35.2万人の登録者数を誇る堀川の動画チャンネルで、もっとも露出が高いひとりも阿久津である。

「今週月曜日も、自分の朝のルーティンを撮られたんですけど、視聴者のみなさんはまた阿久津じゃーんて。たぶん誰も見ないですよ、と」苦笑交じりに応じたが、まだツアーは未勝利でも阿久津の知名度が、それで爆上げしているのは間違いない。

互いをあまりに知りすぎて、「普段は尊敬できないんですけど」と、冗談交じりに、「未来夢(みくむ)さんが、『未来也(みきや)のスイングだとプレッシャーがかかったときに乱れるよ』と。100言ううちいいこと言うのはほんと、ひとつだけですけど、この人はそのひとつが深いな、と」と、たった一語で一気に開眼。

さらに幸いだったのが、一昨年から習いはじめた山崎泰宏コーチが、わざわざ地元の長野県から、火曜日の1日限りで岡山まで来てくれて、答え合わせができたこと。

堀川からのアドバイスを伝えると「いいんじゃない、と。山崎さんの考え方を、つなげることができた。本当に2人のおかげ」と、感謝の首位発進できた。

未来夢(みくむ)と未来也(みきや)。
運命みたいな互いの名前を互いに意識したのは中学生のときという。

阿久津が当時の自己ベスト「73」で2位に入ったジュニアの試合で、堀川が優勝。
それ以来となる「未来」並びのリーダーボードを完成できたがまだ初日だ。

今まで決勝ラウンドで3度、同組になったことはあるが、いずれも優勝争いではなかった。

「知りすぎているからこそ一番、優勝争いしたくない相手」が阿久津の本音だが、「ほんとはそういう人と戦って、勝ったときにはじめて自分がもう1ステップ上に上がれる」というのもわかっている。
「まずはきょうの貯金を無駄にしないように。いい位置で予選通過ができるように。明日またいちから頑張りたいなと思います」。
2人の“未来”はこれからだ。
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