“女王”平野早矢香「見ていて感動する試合をしたい」=世界卓球 直前インタビュー
昨夏の北京五輪代表であり、全日本選手権3連覇中の平野は、名実ともに日本卓球界の“女王”だ 【スポーツナビ】
女子では、昨夏の北京五輪代表でもあり、今年1月に行われた全日本選手権シングルスで3年連続5度目の優勝を飾った平野早矢香(ミキハウス)に注目が集まる。3月のプロツアー・ドイツオープンでは、見事優勝を飾り、4月2日付けの世界ランクでは日本女子トップとなる19位に上昇。好調を維持する日本の女王に、世界選手権への意気込みを語ってもらった。(構成:スポーツナビ)
「見ていて感動するような試合をしたい」と語る平野。試合中のその気迫のこもった表情にも注目だ 【スポーツナビ】
そうですね。周りもどんどん盛り上がってきてると思うし、いろんな方から声を掛けられたりして、モチベーションも上がっています。ただ、本番までに、合宿や試合があるので、まだそこまで緊張してるというわけではないですね。目の前の事にしっかり取り組んでるという感じです。
――前回大会は調子が良かったようですが、今回はどうですか?
試合に入ってみないと分からないです。今調子が良くても悪くても、いざ試合のときに自分がどういうプレーをできるかという事が大切だと思うので。変な言い方をしたら、調子が悪くても勝てるときもあるし、逆に調子が良くても負けるときがあるので、私はあまり気にしていません。
――今回の目標は?
どの種目においても上位を目指して行きたいと思います。個人戦では団体戦よりも中国勢の出る人数が多くなり厳しくなるのも分かるので、それを踏まえた上で挑戦していきたいですね。
――具体的には?
組み合わせにもよると思うのですが、もちろんメダルとか、優勝したい気持ちは常にあります。ただ、今まで自分が過去最高でベスト32ですので、1戦1戦大事に戦っていきたいです。
――今回の大会に向けて、特別に準備したことはありますか?
サーブレシーブは試合の入りの部分になるので、そこの意識は強く持ちながら工夫して練習に取り組んでいます。
それと、戦術面というか、実戦での戦い方で、状況判断をして試合を進められるかっていう事もかなり意識してやっています。
――今回の世界選手権は平野選手にとってどういう大会ですか?
今までの自分の戦い方だとか、今までの成績では許されない大会だと思っています。地元開催ということもありますし、そういうのも選手生活の中で何度もあることじゃないので、しっかり日本のファンの皆さんの前で頑張りたいです。
――個人戦と団体戦では違うプレッシャーがありますか?
私は国内の小さな大会であっても、海外のプロツアーであっても、世界選手権であっても、どの試合でも、相手に向き合って戦おうという気持ちが強いので、そういう意味では普段の自分と変わらない気持ちです。ですが、日本で開催するときに出場できるチャンスがあるというのは、すごく運があると思います。見ている人も自分の国の選手が勝ってくれることが一番うれしいと思うんですよね。そういう意味では勝つこともそうだし、勝つこと以外でも、自分には役割があるんじゃないかなって思います。
――世界選手権に向けての意気込みをお願いします
日本開催という事で、めったにない機会ですので、ファンの皆さんが応援したくなるような選手でいたいと思います。あとは、見ていて感動するような試合をしたいですね。
それには自分らしいプレーをしないといけないし、もちろん勝ち上がって行くことが一番みんなを楽しませる事になると思うので、1戦1戦大切にして上位を目指したいです。
<了>
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