小島くるみインタビュー「ランナーの皆さんは仲間だと思ってます!」=東京マラソン

スポーツナビ

芸能人フットサルリーグで活躍中の小島くるみさん。ホノルルマラソンを4時間台で完走した実績を持つ 【photo by 原田亮太】

 芸能人女子フットサルチーム「カレッツァ」に所属し、2006年には「スフィアリーグMVP」を受賞したタレントの小島くるみさん。同年のホノルルマラソンでは、初のフルマラソン完走を成し遂げた。
 今ではすっかりランニングにはまっている小島さんは、今年の東京マラソンにも出場するという。インタビュー中、衝撃告白も飛び出したが……。

負けず嫌いな性格で初マラソンを完走

――ホノルルマラソンを走ったきっかけは?

 小学5年から高校3年まで、ずっとサッカーをやっていました。それで、高校時代に体力作りの一つとして、秋のシーズンだけクロスカントリーをやっていたんです。サッカーでいらいらした気持ちも発散できるし、楽しいなと思い始めて。
 その後、芸能界に入って、周囲の方にホノルルマラソンを走ってみたいと話していたら、縁もあって、偶然走るチャンスをもらったんです。それが2006年の大会。そのときは、4時間56分30秒で完走できました。でも実は、準備をまったくしていませんでした。それ以前に練習で一番長く走った距離は、10キロぐらい。あとは週4日のフットサルしかしていなかったんです。乗り切れたのは、たぶん負けず嫌いな性格のおかげですね。

――目標タイムはどれくらいだったんですか?

 一応、5時間を切ることを目標にしていました。でも本当は、4時間半でゴールしたかったんです。最初はそれぐらいのペースで走っていたんですが、35キロを過ぎると靴ひもを結ぶだけでもきつくなってしまい、なかなか起き上がることもできなくなってしまいました。

――ランニングに対するイメージはありました?

 ランニングは未知の世界で、踏み出すのが怖かったです。「20キロ走」とか聞いたらびっくりするじゃないですか。でも私自身は、まずは楽しく走ることで、いろんなことが達成されるんじゃないかなと思って始めたんです。周囲の方には、(フットサルをやっているので)「ボールがあれば、速く走れるんじゃないか」とかよく言われますね(笑)。
 あとやっぱり、自分自身と向き合うスポーツだと思うので、精神的に悩んで、追い込まれているときに走ったりすると、いつもと違った答えを見つけ出せることもあります。

「ランニングを始める前は、○キロだったんです」

――食生活には気を遣っていますか?

 実は私、本格的にランニングを始める前は、体重が58キロぐらいあったんです(笑)。

――それは公表しても大丈夫ですか?

 ……大丈夫です(笑)。米国で生まれ育って、18歳で日本に来てからは食事に慣れるまでに時間が掛かってしまって。年齢もあったと思うんですけど、一時はすごく太っていたんです。でも走り始めたら、10キロぐらいやせて、それからは太りにくくなりました。
 ランニングを始める前は、自分の体が重くても走れるだろうと思っていたんですけど、実際にやせ始めると、体に対する負担が全然違う事に気付きました。それからは、食べるものはもちろん、睡眠の事も意識するようになりました。

――今はどのぐらい練習していますか?

 本番前なので、週3日ぐらいです。今は10キロをベースに走っています。この前は、500メートルの短いコースを周回しました。そういう日もあれば、皇居の様な1周5キロのコースを走る場合もあります。いろんなところに足を運んで、いろんなコースを走ると、やっぱり見えるものが違ってきます。それに、ほかのランナーの方たちがいると、なんか通じるものがあります。

「一緒に走る人がいると、すごく心強い」

普段からトレーニングしているだけあって、軽快な走りを見せてくれた小島さん 【photo by 原田亮太】

――東京マラソンはホノルルと違って、また独特の雰囲気があると思いますが

 普段遊んだり、歩いたりしている場所を走れるのは楽しみの一つですね。それに、私の中でフルマラソンは楽しむもので、お祭りみたいな感覚なんです。もちろんトップランナーの方たちは違うでしょうけど、楽しみながら何かを成し遂げるという事は、特別な経験だと思っています。
 ホノルルは自然の中を走れることが楽しいですけど、東京はこんなに高いビルがあったんだとか、新たな発見がありそうです。苦しいときに、景色が助けてくれる場合があるので、そういう面は楽しみです。

――これからランニングを始める方もいると思いますが、ぜひアドバイスを

 私がランニングを始める前に戻れるなら、セミナーに行ったり、いろんなところに足を運んだりして、たくさんの知識を取り入れてから実践したいです。特に、ランニングの本を読むことをオススメします。自分はアスリートじゃないからとか、運動していなかったから走れないと言う、勇気のない人たちがたくさんいると思います。勇気がない人はランニングの本を読んで、少しでも「やってみよう」と思ってほしいです。
 それから、友だちでも誰でもいいので、一緒にやり始めるとすごく楽しいと思います。ライバルで負けたくないと思う人同士でも、一緒に何かを成し遂げたいと思う人同士でもいいです。誰かが一緒に走っていると、すごく心強いですから。

――では、東京マラソンを一緒に走る方たちへ、メッセージをお願いします。

 走っている人はみんな仲間だと思って走りたいので、ぜひ声を掛けてほしいですね。ホノルルで走ったときにうれしかったのは、私が下を向いてつらそうな顔をすると、後ろを走っている人から「キープラップ」「グッジョブ!」って、鼓舞してもらったことなんです。本人も走っていてつらいはずなのに。
 今回の東京マラソンでも、たぶん私はすごくつらそうにしていると思うので、ぜひ声を掛けてほしいです。もしもつらそうな表情をした私を見かけたら、「つらそうだよ、頑張れ!」って言ってください(笑)。みんなで声を掛け合って、完走を目指しましょう。

<了>

小島くるみ/Kurumi Kojima
1984年12月26日生まれ。神奈川県出身。158センチ。18歳まで米・ニューヨークで育ち、英語が堪能。芸能人女子フットサルチーム「カレッツァ」に所属し、2006年には、「スフィアリーグMVP」を受賞した。趣味は、運動、映画鑑賞、歌、ダンス。サンズエンタテインメント所属。なお、東京マラソンでの活躍の様子は「Tokyo Boy」(毎週日曜日21:00〜21:30 東京MX)で放送される予定。
  • 前へ
  • 1
  • 次へ

1/1ページ

著者プロフィール

スポーツナビ編集部による執筆・編集・構成の記事。コラムやインタビューなどの深い読み物や、“今知りたい”スポーツの最新情報をお届けします。

編集部ピックアップ

コラムランキング

おすすめ記事(Doスポーツ)

記事一覧

新着公式情報

公式情報一覧

日本オリンピック委員会公式サイト

JOC公式アカウント