ファーガソン監督会見「ロナウドが伝説になる可能性は高い」=クラブW杯

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ロナウドが伝説になる可能性は高い

――今、体内時計は英国時間か、日本時間か?

ファン・デル・サール 最初の2日間はきつくて、寝ることが重要だった。でもやっぱり、3時間、4時間すると起きてしまって、その後、数時間また寝ようと努力した。でも昨夜は1時から5時まで寝れた。明日は試合は19時半なので、9時間寝られれば十分だと思う。ほとんどの選手も十分に体内時計は調整できている。また、ここ(日本)に来るよりも戻る方が楽だと思う。

――時差ぼけの影響は、プレーにどれくらいの影響を与えるのか?

ファン・デル・サール 良いサッカーをするということは、集中力を高めるということだ。もちろん、眠かったり疲れていたりすると集中力は切れてしまう。重要なのは、試合の90分間、ずっと集中することだ。何をするにも、試合がある日は試合に合わせなければいけない。そうすることによって、90分間しっかりと意識を保ち、集中することができる。
 でも、ガンバ大阪戦の20分間は、4−1、5−1となったこともあって、5−3まで愚かな失点をしてしまった。最後の20分間は集中力が少し切れてしまった部分があったので、明日はそういうことがないようにしたい。昨日は楽な日を過ごした。練習もしたし体も休めたので、明日は選手みんなが最大限の力を出して勝ちたい。

――リガ・デ・キトのイメージは? 南米チームとの対戦でGKとしてどのようなところに気をつけたいか? また、このタイトルをどれくらい欲しいか

ファン・デル・サール 何回か南米のチームとは戦ったことがある。95年にはアヤックスでグレミオと国立競技場で戦ったが、非常に技術も決定力もあった。南米のチームにとって、この優勝トロフィーは大きな意味を持つため、彼らも勝ちたいと思ってくるはずだ。もちろんわたしにとっても非常に重要だし、勝たなければいけない思っている。いい選手が多いのでとても面白い試合になると思うし、皆さんにもぜひ見てほしい。

――ロナウドは23歳にしてバロンドール(世界年間最優秀選手)を獲得した。今後、ペレやマラドーナと肩を並べるほどの選手になると思うか?

ファーガソン監督 ロナウドはここ2、3年で大きく成長した。若いときにわれわれのチームに入り、試合をしながら成長してきた。彼は昨シーズン、22歳、23歳という若さで42ゴールを挙げた。ペレが(58年の)W杯準決勝でゴールを決めたのは17歳、マラドーナはあの時17歳(実際には78年のW杯には出場していないが、前年に代表デビューを果たしている)、ロナウドは18歳で代表デビューしている。スターというのは、若い時からスターであることを象徴している。

 ロナウドほど試合に影響を与えられる選手は少ない。彼がマラドーナやペレのようになれるかというのは、キャリアの中で長い間プレーをしてみなければ分からない。ロナウドにとっては、自国を代表して試合に出ることも重要だ。そういう経験をしないと比較はできない。
 だが、ロナウドの得点力は素晴らしい。タイミングもボールを奪取するのも、2本の脚をうまく使うことができる。彼の空中戦での力を誰も予測することはできないだろう。よってロナウドがこれから、偉大な選手としてレジェンド(伝説)になるかは分からないが、その可能性は高いだろう。

<了>

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