年末年始興行、成功のカギを握るのは“時間”か!?
過去の例から言ってメジャークラスのビッグマッチでは、たいていオープニングからエンディングまでで5時間前後の時間を要している。本戦のみに着目すると10カード前後が主流で、そこから単純に予想すれば17〜18試合なら7〜10時間近い超ロング興行になってもおかしくない。
となれば、懸念されるのがファンの集中力だ(もちろん出番待ちの選手もだが)。地上波放送は4時間半なので問題ないと思うが、気になるのは生観戦のファン。生粋の格闘技ファンにとってはたまらない空間だろうが、ライト層のファン(例えば格闘技好きの彼氏に連れてこられた彼女とか)にとってはある意味、忍耐力も要する興行となるだろう。もちろん運営側も興行のスペシャリストだけに何らかの対策は講じていると思うが、試合時間だけは操作できないため、あとは“出たとこ勝負”という感じか――。いずれにせよ、全試合が判定決着にならないことを祈るばかりである。
一方で1月4日に行われる『戦極』は試合数が全7〜8試合と、これまで通りのスタンスを維持している。テーマも“ロード・トゥー・五味&三崎”の決着戦とハッキリしており、ファンも迷うことなく大会に集中できるだろう。『Dynamite!!』と『戦極』のどちらのスタンスが良いのかは分からないが、五味隆典vs.北岡悟の内容次第では半分の試合数の『戦極』が『Dynamite!!』を食うことも十分ありえそうだ。
はたして老舗と新興勢力の年末年始闘争の行方は、どうなるのか。例年とはまったく違う形の興行戦争の行方に注目したい。
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