曙と189キロの浜亮太が会見=全日本プロレス
対戦を前に握手をかわす浜(左)と曙 【高木裕美】
浜は94年に八角部屋に15歳で入門。95年に初土俵を踏み、頭でぶちかます突き押しを武器に99年の名古屋場所で序二段優勝。01年の秋場所では幕下優勝し、同年の九州場所で自己最高位の東幕下6枚目に昇進したが、今年の夏場所後に引退し、「デカイものフェチ」で知られる武藤敬司社長率いる全日本に入門した。
189キロの“弟”浜に曙がエール
デビュー戦を前に早くも曙と対戦(!?)した浜 【高木裕美】
日本人レスラー最重量となる体重は189キロまでは確認できたものの、その後は「はかる場所がない」ため未確認ながら、順調にウェートアップを遂げている様子。プロレスの技については「そこそこ」とまだまだ修行中ではあるものの、相撲時代には対戦を果たせなかった曙との一騎打ちに向け、「思い切り当たって砕けるだけ」と全身で思い切りぶつかっていく覚悟を決めた。
一方、デビュー戦に向けて金髪に染めた浜を見た曙は「相撲界から解放されるとやりたくなる。オレも最初の頃は毎月、色を変えたりしていたので、今日見て弟みたいだと思った」と笑顔を見せた。
自身も大相撲からK−1ファイターに転向後、05年には“武藤親方”を慕って全日本の巡業に帯同。「武藤部屋」でプロレスのいろはを学んだ経験があることから、浜の気持ちは誰よりも理解できる。
今まさに自分と同じ道を歩もうとしている“弟”の姿に、曙は「浜ちゃんのプロレス人生の第一歩の相手が自分で良かった。ファンの期待に応えられるような試合をしたい」と、大相撲の、そしてプロレスの先輩として真っ向から胸を貸すことを約束した。
曙が全日マット継続参戦を熱望
台湾でのタッグ結成を前にLOVEポーズを決める武藤(左)と曙 【高木裕美】
台湾でプロレス興行が開催されるのは実に22年ぶり。しかし、かつて相撲の巡業が行われた際には、今回の会場となる台北アリーナが満員になったという実績もあり、「プロレスというジャンルよりも横綱・曙の方がネームバリューが大きいのでは」(武藤)との思いから、現地でも人気の高い元第64代横綱・曙の参戦が決定した。
武藤と曙がタッグを組むのは、2人で優勝を果たした05年末の「世界最強タッグ決定リーグ戦」以来、実に3年ぶり。しかし、「ハッスル」では、武藤の化身グレート・ムタと曙にそっくりなボノちゃんが昨年末に“親子タッグ”を組んでいることもあり、ブランクに関しては2人ともまったく不安はない。
武藤とのタッグというビッグチャンスを得た曙は「これを機に、曙というレスラーとして、もっともっと成長した姿で上がりたい」と全日本マットへの継続参戦を熱望。この言葉を聞いた武藤も「プロレスは点より線。ちょっとした親子関係もあるし」と3日の両国、そして16日の台湾興行への参戦をきっかけに、曙と新たなストーリーをつむいでいきたい意向を示した。
台湾興行では全6試合が行われる予定(試合順未定)。オープニングではステージ上から地元のミュージシャン、ウー・パイが演奏を行い、武藤がプロモーション・ビデオに出演したオリジナルソング「閃光魔術」が披露される予定だ。
■「2008 プロレスLOVE in 両国 Vol.6」
11月3日(月・祝) 東京・両国国技館 開場15:00 開始16:00
<三冠ヘビー級選手権試合>
[王者]グレート・ムタ
[挑戦者]鈴木みのる
※第38代王者、初防衛戦
<世界ジュニアヘビー級選手権試合>
[王者]丸藤正道
[挑戦者]近藤修司
※第27代王者、2度目の防衛戦
<6人タッグマッチ>
小島 聡、KAI、大和ヒロシ
天山広吉、内藤哲也、裕次郎(いずれも新日本プロレス)
<6人タッグマッチ>
諏訪魔、カズ・ハヤシ、土方隆司
TARU、平井伸和、“brother”YASSHI
<シングルマッチ 浜亮太デビュー戦>
曙
浜 亮太
<6人タッグマッチ>
西村 修、エルビス・シャープ、シェーン・チャング
太陽ケア、NOSAWA論外、MAZADA
<3WAYマッチ>
荒谷望誉
渕 正信
菊タロー
<シングルマッチ>
真田聖也
征矢 学
※試合順未定
■全日本プロレス「2008 プロレスLOVE in Taiwan」
11月16日(日) 台湾・台北アリーナ
<6人タッグマッチ>
武藤敬司、曙、カズ・ハヤシ
TARU、ゾディアック、“brother”YASSHI
<6人タッグマッチ>
小島 聡、KAI、大和ヒロシ
太陽ケア、NOSAWA論外、MAZADA
<タッグマッチ>
西村 修、真田聖也
鈴木みのる、TAKEMURA
<シングルマッチ>
近藤修司
征矢 学
<タッグマッチ>
諏訪魔、シーサーマスク
ジョー・ドーリング、ブードゥーマスク
<シングルマッチ>
荒谷望誉
浜 亮太
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