「日本のスポーツファンに申し訳ない」=星野ジャパン帰国会見全文

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自らの責任を強調し、厳しい表情で会見する星野監督 【スポーツナビ】

北京五輪で4位に終わった野球日本代表が24日に帰国し、星野仙一監督らが千葉県成田市内のホテルで会見を行った。以下は各出席者のコメント。

星野監督「強い者が勝つのではない、勝った者が強い」

星野監督 (代表監督に就任してから)1年8カ月盛り上げていただき、期待され、期待に応えられなかったということは、本当に野球ファン、日本のスポーツファンに申し訳ないという思いでいっぱいです。だけれども、選手たちは日の丸を背負って、必死の思いで食らいついて戦ってくれた。画面を通じて皆さんも感じられたと思います。ただ、結果がこういう結果で、オリンピックの難しさというか、オリンピックでは強い者が勝つのではない、勝った者が強いんだということをしみじみと実感した北京でした。そういう意味では、たまたま日本の野球がこの時期、体調を含め、技術を含めベストではなかったと。それは監督である私の責任です。本当に皆さんに応援してもらいながら、こういう結果になったということは、責任者として大変申し訳ないと思います。

宮本慎也キャプテン まず、ご声援していただきましたファンの方々にありがとうございましたとお礼を言いたいのと、期待に応えられず、メダルなしで帰ってくることになって大変申し訳ないと思っています。若い選手が今回何人もいましたんで、次に向けて、僕らの悔しさや不甲斐なさを後輩たちが感じ取って、世界に通用する日本の野球を見せてもらいたいと願っています。

上原浩治投手キャプテン 手ぶらで帰ってきて本当にすいませんでした。今回まったくメダルも取れず、(4勝)5敗と負け越しで帰ってきて、国際大会で勝つ難しさをこれでみんな分かったと思うし、来年以降もまた国際大会があるので、この負けを今後どう生かしていくかということが大事だと思うんで、若い世代もどんどんいい選手が出てきているので、この負けをいいきっかけにして、日本球界が盛り上がっていければいいなと思います。応援してくださった日本の皆さんには本当にすいませんでしたと、それだけ言いたいです。

田淵幸一ヘッド兼打撃コーチ 昨日、アメリカに負けたときに最初に頭に浮かんできたのは、やはり悔しい、残念ということでした。その後に、国民の皆さんが応援してくれたのに結果が出せなかったという悔しさが増してきました。そして、バッティングコーチの私の役目として、国際試合のひとつのフォアボールであり、1本のヒットであり、ここで1点取るという気持ちが出てこなかった。それが一番悔しいです。本来の星野ジャパンの形である“つなげる”ことができない。いいところまでは行ったんです。だけど、接戦で勝てないと意味がない。ですから、これから日本の野球を背負っていく子どもたちにどういうコーチをしていくか、ということを私はいろいろ考えるんですけど、国際試合というものを考えたら、やはりキューバ、韓国みたいに来た球を呼び込んで打つ下半身の強さ、手首の強さ、二の腕の強さ、そういう部分を考えて、これから、もしまた(機会が)あれば、ほかの国と戦ってどんどんいい結果を出したいと思ってます。最後に本当におわびするしかないです。すいませんでした。

山本浩二守備・走塁コーチ 声援していただいた国民の皆さんに、本当に大変申し訳ない気持ちでいっぱいです。そしてまた悔しさもいっぱいです。短期決戦の難しさ、準備を含め、故障者を含めて、チームがいい内容で北京に入れなかったということが本当に心残りであり、責任を感じております。ご声援ありがとうございました。

大野豊投手コーチ 大きな期待を背負いながら、メダルという目標に向かって戦ってきましたけど、メダルを取れない状況で帰ってきて、皆さんに対して申し訳なかったと思います。前回のアテネの屈辱をという思いで戦いましたけど、選手は非常によくやってくれたと思います。また、投手コーチを担当して、投手陣は非常に頑張ってくれたと思うんですが、やはり結果を見て分かるように、上位チームに対してもうひと粘りなかった。このイニングを抑えればというところを抑えきれなかった。そういうちょっとしたすき、また弱さが出た戦いだと思っています。今後こういうことを経験した選手たちに大きく成長してほしいと思いますし、技術とか体力だけじゃない、目に見えないタフさ、力強さが身についてくれればなという思いが強いです。本当にこういう状況で帰ってまいりまして、皆さんに申し訳ないと頭を下げる、それしかありません。どうも申し訳ございませんでした。

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