小島聡が7.20後楽園、約3カ月ぶりにリングに復帰=全日本プロレス
右ひじ負傷で欠場していた小島聡が7.20全日本プロレス後楽園大会で復帰 【高木裕美】
2日前の新日本プロレス・後楽園ホール大会への乱入を受け、すでに8.9愛知県体育館で開幕する新日本の「G1クライマックス」への出場が決定。しかし、小島は「自分の本籍は全日本。ここから小島聡を再スタートさせたい」と、G1に先駆けて7.20後楽園で開幕する全日本の次期シリーズ「2008 SUMMER ACTION SERIES」での、武藤敬司、西村修組VS小島、TARU組戦にて復帰することを表明した。
開幕戦で何らかのアクションを起こす可能性も
天コジ復活について「自分の意思で動いた」と小島 【t.SAKUMA】
4月16日に手術を行い、1週間ほど入院。5月に入ってからリハビリを開始し、ウエートトレーニングや握力の強化、走り込みによるスタミナの増強を図った。さらに6月中旬には1週間ほど渡米し、専属のトレーナーの元で治療も行うなど徹底的にケアした結果、「完璧とはちょっと違うけど、今まで以上の小島聡を見せられる自信ができた」と復帰を決意した。
欠場中は専門誌のインタビューに応じた以外は公の場に姿を見せる機会もなかったが、8日の新日本・後楽園大会で行われた天山広吉VS飯塚高史のランバージャック・デスマッチ戦終了後、GBHに襲われる天山のピンチを救うために乱入。かつての名コンビであった「天コジ」を復活させ、盟友・天山とガッチリ握手をかわした。
欠場中もプロレス界の動向に目を光らせ、天山の現状や、新日本の「G1クライマックス」で他団体枠が空いていたことなどから「すべてが必然だった」と一気に動き出いた小島。天山との合体も「自分の意思で動いた」というだけに、欠場前の迷いが吹っ切れた小島の表情は常に自信に満ち溢れていた。
開幕戦では昨年6月に加入した最凶ヒール軍団ブードゥー・マーダーズ(VM)のTARUと組んでの試合となるが、小島は「変に気負わずに、いつも通りでいきたい」と、VMの一員として試合に臨む決意を語りながらも、「これからは自分の好きなようにやりたい。思ったことを思ったように行動したい。復帰するからにはいろんな意味で盛り上げたい」と力強く主張。ニュー・小島聡の再スタートとなる開幕戦で何らかのアクションを起こす可能性についても含みを持たせた。
目標はG1初優勝
負傷していた右腕でバーベルを持ち上げ、完全復活をアピール 【高木裕美】
現在、全日本社長の武藤敬司が新日本の至宝であるIWGPヘビー級王座を保持していることから、小島は「IWGP王者が武藤でG1チャンピオンが小島になったら、新日本にとってこれ以上の屈辱はないと思う」と古巣を挑発。リーグ戦を争う同じAブロックの選手たちに対しても「病み上がりだからといってナメてもらったら困る」と敵意をムキ出しにした。
8日の天コジ復活ではプロレス史に残るビッグサプライズを演出した小島。復帰戦及びG1でもそれ以上のインパクトを与え、わずか1カ月でプロレス界の頂点に返り咲くか。
- 前へ
- 1
- 次へ
1/1ページ