本田「いろいろなものを取り戻さないと」 最終予選 サウジアラビア戦後のコメント

スポーツナビ

原口元気(ヘルタ/ドイツ)

原口は「チャンスを決め切れなかったのが敗因」と試合を振り返った 【高須力】

「チャンスを決め切れなかったのが敗因」

(前半の前からボールを奪えている時に点がほしかった?)いや、前からいっていないですからね。オーストラリア戦みたいにコンディションがよくて、自分たちがいけるんだったらチャンスになりますけれど、この気候であれをやれというのは不可能。どれだけ良いコンディションの選手がそろっていたとしても、たぶんそれはできないので、そうなった時にちょっと難しさを感じたのは確かです。

(サイドの3人はコンビネーションの意図が見えたが)前半は悪くなかったです。裏も取れていたし、チャンスになりかけている部分はあったので。暑いので、こういう時に決め切らないと。僕もチャンスがあったし、セットプレーでも多くチャンスがあった中で、なかなか決め切れなかったので、敗因があるとすればそこだと思います。

(予選最後の試合で課題が出たが)今後に生かさないといけないですよね。はい、負けましたで片付けてはダメ。W杯で、負けました、では終わってしまうので。まだあと10カ月あるので、ここまで悪いコンディションで戦うことはこの先ないかもしれないけれど、それを言い訳にしてもしょうがない。もし相手が引いたり、戦いにくい相手がきたときに、どう戦うかというのは考える必要があるなと思います。

(アウェーの雰囲気がすごかったが)初めてじゃないですからね、こんな感じは。逆に言えば、自分たちがいつも感じていることをサウジがしていて、彼らは本当に良い試合をしたと思うし、よく焦らなかったなと。彼らはこの雰囲気の中で、本当に我慢してサッカーをしていたと思います。悔しいですけれど、いろいろな駆け引きが……。最後の方はプレーさせてもらえなかったし、そういうのを含めて彼らはうまくやったと思います。

昌子源(鹿島アントラーズ)

「立場的にすごく難しかった」

(失点シーンではみんな足が止まっていた?)そうですね。僕もさっき失点シーンをちょっと見て、たまたまヴァイッドもいたので、失点シーンの話をいろいろしました。本当にあの1シーンくらいだったと思うし、個人個人の集中だったり、それぞれ監督の見解も僕は聞きました。それはちょっと言えないですけれど、そういうのを聞いてしっかりと次につなげないといけないです。

 でも本当に立場的にすごく難しかったです。W杯が決まったのもありますけれど、すごくいい経験ができた。こんなにドアウェーでやることは本当になかったと思うし、僕、今までアウェーって広州恒大が一番すごいと感じていましたけれど、比にならないくらいの迫力がありました。本当にこのスタジアムで体験しないと分からないことですし、こういう舞台で、この暑さでこの湿度はなかなか難しい。

 その中でも向こうもW杯にかける思いだったり、ちょっとしたずる賢さというか、点が入った途端にみんながバタバタ倒れだして、非常に僕らのストレスが溜まるような試合展開を作っていく。レフェリングもなかなか僕らの方にはついてくれなかったと思うし、本当にいろいろなことがいい経験になりました。勝って終われば一番良かったですけど、次につなげないと意味がないと思います。

(ロシアW杯に向けての課題は?)前半は両チームともどちらかというと後半勝負の感があったと思うし、その中でも後半は特に僕らが間延びをしてしまっているのかなと思います。失点シーンもそうですが、僕らが押し上げるのか、岡ちゃん(岡崎)らへんが下がるのか、ハッキリしていなかったかなと。もう少しチームとしてハッキリしていたら、失点シーンでは間延びしていなかったり、間が空いていなかったりしたと思う。そういうところも1つ1つできればいいですが、この環境ではやっぱりできない。W杯に向けた第1戦目ということで、この負けスタートというのはチームとしては非常に苦しいかなと思います。

井手口陽介(ガンバ大阪)

「何をするにしてもバラバラだった」と中盤が機能していなかったことをコメントした井手口 【高須力】

「何をするにしてもバラバラだった」

(監督からの要求は)前の試合とあまり変わらなかったので、難しい要求というのはなかったです。けれど、やっぱり環境といい、気候はなかなか自分もそうですし、チームとしてもなかなかしんどい気候だったと思います。

(オーストラリア戦に比べて出来は?)いくところといかないところでメリハリを付けないといけない。ずっと90分通してはできていなかったし、やっぱり結局いかないという選択の方が多かった。もっと自分とかがボランチにいけたら、相手に自由を与えていなかったんじゃないかと思います。

(いかなかった理由は)ただ単にしんどいから。(ボランチに下がったりといろいろしていたが)イメージとしては前からいってハメて、そこから相手は右左サイドバック両方上がってくるので、そこにショートカウンターで空くっていうのは分かっていたので、そこを突ければよかったのですが。前半の方が形は作れていましたけれど、後半ガクッと落ちてしまったなと思います。

(中盤のコミュニケーションが問題?)蹴るんだったら中盤全体でセカンドを拾わないといけないし、何をするにしてもバラバラだったと思うので、そこは考えなければいけなかったなと思います。(2試合やってみて自分から要求していくことはできるようになった?)いや、もっともっと要求していかないといけないと思いますし、やっぱり求めて求め合ってという関係を築ければ一番いいかなと思います。

浅野拓磨(シュツットガルト/ドイツ)

浅野は「自分のプレーを出し切れなかった」と悔しさをにじませた 【高須力】

「自分のプレーを出し切れなかった」

 前半からスペースがあったので、そこをどんどん突いていけというのは言われました。(動き出しに対してなかなか出てこなかった?)そうですね、自分の動きの質も上げていかないといけないなと思いますけれど、前半を見ていてみんなきつそうでしたし、僕が入ることによってエンジンをかけられればなと思っていましたが、なかなかいいようにかからなかったと思います。自分も入ってみて、前半見ていたよりも相当きつかったので、なかなか自分のプレーを出し切れなかったと思います。

(前半30分ぐらいまでは日本のペースだったが)前半いい形でボールも動いていた場面もありましたけれど、最後に誰がゴールに向かって走るのかとか、ボールを奪った瞬間のスピードアップがなかなかなかった。そこは見ていて自分が入ったらアクションを起こそうと思っていたり、もっともっと抜け出したらボールが出てくるかなと思いました。

(チャンスがなかったわけではなかったが)僕が入ってからもチャンスはありましたし、その時間に決めておかないと相手もまた踏ん張ってきて、相手のエンジンもかかり出してきた。それがサッカーというのは分かっていますけれど、そこで決め切る力というのは僕も当然そうですし、日本としても力を付けていかないといけないなと思います。

久保裕也(ヘント/ベルギー)

久保(中央)は試合後に「チームとしての課題はもちろんあると思いますけれど、それよりも個人の課題に向き合うべき」と持論を展開した 【高須力】

「チームの課題よりも個人の課題に向き合うべき」

 このような結果ですが、チームに帰って、W杯のメンバーに選ばれるように頑張りたいと思います。(監督からの指示は)トップ下で入ったので、間で受けて、前を向いたら仕掛けろと言われました。

(1本決定機があったが)もうちょっと冷静に、バウンドを見れたら良かったのですが、ダフってしまったのでもったいなかったなと思います。(暑さは)10分くらいだったので全然大丈夫でしたが、やっぱり最初から出ている選手はきつそうに見えました。

(クラブに帰って伸ばしたいところは?)ひとまず帰って、努力して、まずはチームで試合に出なければいけないし、自分の個人のフィジカル面もそうだし、技術面もそうだし、いろいろな面を見つめ直さないといけないと感じたので、やることはいっぱいあるなと思います。

(チームとしての課題も出たが)チームとしての課題はもちろんあると思いますけれど、僕はそれよりも、個人の課題に向き合うべきだと思います。そこに取り組んでいきたいです。(W杯までは)すぐに過ぎると思うので、一日一日を大事にしたいなと思います。

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