【全日本プロレス】グレート・ニタが全日に爆破マッチ要求 石井がJr.王座防衛 秋山がGAORA王座戴冠

高木裕美

諏訪魔は毒霧のエジキも大仁田軍殲滅を誓う

全日本に大仁田の化身グレート・ニタが降臨。諏訪魔に書状を送り、毒霧を浴びせた 【スポーツナビ】

 12日の全日本プロレス「夢力!2017ドリームパワーシリーズ」東京・後楽園ホール大会では、2大タイトルマッチなどが行われ、1190人を動員した。

 諏訪魔にたびたび電流爆破デスマッチでの対戦を要求している“邪道”大仁田厚の化身グレート・ニタが聖地に降臨。「チキン諏訪魔殿」と宛てた書状を持参し、顔面に毒霧を噴射してみせた。

CCに向けたタッグマッチはラストライドで野村をし止めたが…… 【スポーツナビ】

 諏訪魔はこの日、第4試合でジェイク・リーと組んで、野村直矢&崔領二組と対戦。2年連続のCC出場を決め、成長著しい野村を高角度バックドロップ、ラリアットからのラストライドで沈め、リング上で堂々と勝ち名乗りを上げた。

 だが、直後に場内が暗転し、頭巾をかぶったニタが登場。諏訪魔は書状を受け取るも、中身を一瞥しただけで投げ捨て、「あんたがそんなにオレとやりたいのなら、Evolution全員でおまえをぶっ潰してやる。茅ヶ崎で全面抗争だ。何だったら、今やってやるよ」と挑発するが、これに対しニタは毒霧噴射で返答。さらに腰から抜き取ったカマで諏訪魔の首を掻っ切ろうとし、救出に駆けつけた青木篤志にも毒霧。そのまま売店に直行し、敵地でサイン会まで開催した。

売店で書状を広げる大仁田 【スポーツナビ】

 通訳を通じてコメントを出したニタは、諏訪魔に捨てられた書状同様、「諏訪魔は本物のチキン。全日本の選手で、電流爆破のリングに上がる勇気のあるヤツは誰でも出て来い。オレがリングを用意する」と、諏訪魔に限らず、全日本の選手全員に対し、電流爆破マッチへの挑戦を呼びかけた。

 一方、勝手に「勇気が無い」と“チキン”認定されている諏訪魔は「電流爆破とか全日本に必要ない。Evolutinがやってやる」と、5.28神奈川・茅ヶ崎で開催されるEvolutin興行での全面戦争を宣言。「ニタ、大仁田、取り巻き! 全部ぶっ潰してやる。全日本から排除してやる!」と邪道軍団の殲滅を訴えた。

CCに向け火花 大森が優勝宣言!

ゼウス、ボディガー、大森組がCCに向けた6人タッグで勝利。大森は早くも優勝宣言! 【スポーツナビ】

 メインイベントでは、4.16後楽園で開幕する「チャンピオン・カーニバル」に向け、宮原健斗&石川修司&KAI組vs.大森隆男&ゼウス&ボディガー組が激突。CCにエントリーした6選手が激しい肉弾戦を繰り広げた。

 4年ぶりの参戦となるKAIが、あいさつ代わりとばかりにゼウス&ボディガーにトペスイシーダを決めると、2人も場外での合体ブレーンバスターで早速倍返し。現三冠ヘビー級王者の宮原は、ゼウスにフロントキック、低空ドロップキックを発射し、王者としての存在感をアピール。だが、最も燃えていたのは、14度目の出場となる大森。初出場となる石川の巨体にスライディング式アックスボンバーを打ち込むと、正調アックスボンバーでフィニッシュ。「ご覧の通り、今年のチャンピオン・カーニバルはこのオレがGET WILDしてやるぜ! 優勝するのはこのオレだ」と、14年以来3年ぶり2度目の優勝を宣言した。

味方同士だった宮原とKAIも、早くも火花 【スポーツナビ】

 一方、試合ではタッグを組んでいた宮原とKAIが、4.23長岡での公式戦を前に激しいにらみ合い。「2017年の主役を獲るために、開幕戦からトップギアでいきたい」と初優勝を狙う宮原に対し、KAIは「オレは最初から『三冠ベルトを巻くために来た』って言っていた。その戦いの輪に入れるよう、CCでは結果を残す」と、4年前の所属時代には届かなかったCC優勝、そして三冠王座獲得をブチ上げた。

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著者プロフィール

静岡県沼津市出身。埼玉大学教養学部卒業後、新聞社に勤務し、プロレス&格闘技を担当。退社後、フリーライターとなる。スポーツナビではメジャーからインディー、デスマッチからお笑いまで幅広くプロレス団体を取材し、 年間で約100大会を観戦している 。最も深く影響を受けたのは、 1990年代の全日本プロレスの四天王プロレス。

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