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“演出”もプロレスの魅力の1つです
東京03豊本のプロレスあれこれ(7)
今回はプロレスの“演出”の話です
今回はプロレスの“演出”の話です【写真:SHUHEI YOKOTA】

 プロレスは非日常空間。リング上では超人たちが鍛え上げられた身体と技術をぶつけ合う。それが魅力です。


 一方で、お客さんを楽しませようとするエンターテインメントな面もある。それも魅力の1つ。


 今回は演出の話です。

ドームに「レイジング・スタッフ」登場で大興奮!?

東京ドーム大会は「レイジング・スタッフ」のメンバー登場だけで盛り上がりますよね!?
東京ドーム大会は「レイジング・スタッフ」のメンバー登場だけで盛り上がりますよね!?【写真:SHUHEI YOKOTA】

 試合前、カッコいい煽りのVTRが流れ、聴き慣れた入場曲が聞こえる。レーザー光線が光る中、選手が姿を現わし、特効の火柱が上がる。選手は長い東京ドームの花道を歩く。ヒロ斎藤を先頭に、後藤達俊、スーパー・ストロング・マシンが続く……。


 そう! 彼らは新日本プロレスを代表するヒールユニット「レイジング・スタッフ」の登場だ! ……あ、今のファンの方はピンとこないですね。ロス・インゴの方が良かったですよね?


 というか、昔からのファンも「何でビッグマッチの入場の例えで『レイジング・スタッフ』なんだ?」と言われる可能性ありますけどね。


 まぁ、登場させる選手の例えはどうあれ、ビッグマッチにはこういった演出があります。興奮しますねぇ〜。


 まず煽りのVTRで興奮、入場曲で興奮、選手が出てきて興奮、特効で興奮、花道を歩く選手の顔が会場のビジョンにアップで映り、この一戦にかける緊張感のある表情にまた興奮。試合だけでも興奮するのに、沢山の興奮材料があります。試合前からお客さんを高揚させるのは試合がさらに盛り上がるポイントになります。

ムタのイリュージョンは“マイケル・ジャクソン”ばり!

グレート・ムタのイリュージョンなど、大掛かりな演出もワクワクさせてくれました
グレート・ムタのイリュージョンなど、大掛かりな演出もワクワクさせてくれました【写真:前島康人】

 もちろん演出にはお金が必要です。

 運営資金の多いメジャー団体には特に派手にやってもらいたいですね。


 それこそ米国の団体、WWEは選手が天井からスルリと降りてきたり、トラックだ、戦車だに乗って入場してきたり、とにかく派手です。


 でも日本だって、案外、負けてないんですよ。


 昔、新日本プロレスで活躍した、「ヘルレイザーズ」(ホーク&パワー・ウォリアー)はハーレーに乗って入場しました。さらにサイドカーでの入場もありました。バズーカみたいな火炎放射器を持って、炎をぶっ放しながら入場した事もあります……。


 ヘルレイザーズ、凄いな〜。

 ちなみにヘルレイザーズの1人は佐々木健介さんの別の姿(パワー・ウォーリアー)です。


 グレート・ムタも入場が派手でしたね。

 プリンセス天功さんによるイリュージョン。

 入場ゲートの反対側から大砲に乗ったムタが、入場ゲートに設置してある檻に入った対戦相手の藤波辰爾選手を打つ。すると檻の中の藤波選手がムタに変わっているという、NFLの伝説的ハーフタイムショー、マイケル・ジャクソンばりの演出もありました!


 しかしなぜ藤波選手が檻に閉じ込められていたのか? なぜムタは率先して檻に入ったのか? いろいろな疑問はありますが、そういうものを超えて興奮させられました。

SWSの会場空間演出も印象に残っています

 演出は入場だけじゃないです。


 会場の空間自体を演出するのも1つ。


 新日本プロレスの試合前に決まって流れる曲“スコア”。これが流れるとファンは一気に観戦モードになるという効果。


 ほかにも、かつて運営資金の多かったと言われた団体、SWSの旗揚げ興行では、開場中、リングをどでかい布で隠してて、第1試合前に布が上がってリングが見えるという演出。この演出、僕は好きなんですけど、ほかで見てないですねぇ〜。


 耳や目などに訴え、お客さんを刺激する。こういうのも大事ですね。

東京03 豊本明長
東京03 豊本明長
プロダクション人力舎所属のお笑いトリオ「東京03」のメンバー。「特技:プロレス観戦」というほどのプロレス通。FIGHTING TV サムライでは「速報!バトル☆メン」の水曜司会も担当している