【フィギュア】3連覇の宮原「優勝したいと強く思った」 2年連続2位の樋口「集中できた」
全日本選手権の女子シングルで表彰台に上った(左から)樋口、宮原、三原 【坂本清】
宮原がショートプログラム(SP)からの首位を守り、完全優勝した。余裕のある3回転ループで演技をスタートさせた宮原は、3回転ルッツ+3回転トゥループの連続ジャンプで着氷後にミスは出たが、後半のジャンプも含め転倒なくまとめ、大会を通して安定感のある演技が光った。
2位の樋口は、冒頭に高さのある3回転ルッツからの3回転トゥループを跳び、勢いよくスタート。3回転サルコウではミスが出るも、その他の3回転ジャンプは余裕をもって着氷させた。今季デビューしたグランプリシリーズでも、フランス杯で3位、NHK杯で4位と好結果を残し、結果が求められる大会で、しっかりと力を発揮した。
3位の三原はすべてのジャンプを着氷させたほか、ステップなどのエレメンツでも観客を魅了。最後までスピードも落ちなかった。
以下、メダリスト会見での宮原、樋口、三原のコメント。
宮原「ちょっと悔しいけど、3連覇はうれしい」
全日本3連覇を達成した宮原だが「ちょっと悔しい」と演技には納得できていないようだった 【坂本清】
宮原 今日のフリーはもうちょっといい演技がしたかったです。やっと全日本が終わったなという感じで、ちょっと悔しいですが、3連覇することができてうれしいです。
樋口 最初から最後まで集中できました。時間がたつのが早くてあっという間でした。
三原 全日本で表彰台に上れるとは思っていなかったのですごくうれしいです。
――宮原選手に。コーチの濱田美栄先生から「勝ちに行け」と送り出されたそうだが、プレッシャーには感じなかったか?
宮原 プレッシャーにはなっていなくて、勝ちたいと思った場面で勝つのが本当の金メダリストだと思うので、そういう強い人になりたいと思っています。実際はすごく力が入ってしまいましたが、(濱田先生に)言われたときはそう思いました。
樋口「今季の中では自分の一番いい演技」
2年連続2位の樋口は全日本での演技に手ごたえ。今後は表彰台の頂上を目指す 【坂本清】
樋口 今季の中では自分の一番いい演技ができたと思っていますが、(ミスをした)サルコウやステップではもうちょっと自信を持って滑れたかなと思っています。
――宮原選手に。過去2回と比べて今回の優勝はどういう気持ちか?
宮原 今回は今までの中で一番「優勝したい」と強く思った試合でした。ショートは良かったのですが、(フリーの)演技自体は今までで一番よくなかったので、自分がもっと強くならないといけないともう一度思った試合でもあるし、すごくいい経験になりました。
三原「表彰台からの景色は晴れやか」
表彰台からの景色を「晴れやかで、全日本は最高の舞台」と語った三原 【坂本清】
三原 去年から考えると、今年全日本でこのような演技ができて、まさか表彰台に上れるとは思っていませんでした。表彰台からの景色は晴れやかで、全日本は最高の舞台だなと思いました。
――宮原選手に。より強くなるためには精神面や体力面など、どの点を強くしていきたいか?
宮原 精神面かなと思います。どんなときでも、どんなに苦しくても調子が良くても、しっかり自分の演技をすることが大事だと思います。特に力が入ってしまうとあまりよくないジャンプになるので、普段の練習から調子が悪くても良くても崩れ具合とか、その触れ幅が大きくならないように、回転をきっちりしたジャンプを頑張っていきたいです。
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