【リアルジャパンプロレス】 初代タイガーが1年8カ月ぶりのリングへ 「ファンのみなさんの夢のために」

長谷川亮

1年8カ月ぶりに復帰することが決定した初代タイガーと、対戦相手となる雷神矢口が会見に参加 【写真:長谷川亮】

 リアルジャパンプロレス(RJPW)「GOLDEN AGE OF THE TIGER 〜初代タイガーマスク35周年記念大会〜」(12月7日、東京・後楽園ホール)の対戦カード発表会見が24日、都内のRJPW本部において行われた。

 自身の35周年記念大会となる今回、狭心症とその手術の影響で欠場の続いた初代タイガーマスクが15年3月以来、1年8カ月ぶりに復帰することが決定。スーパー・ライダー、折原昌夫とタッグを結成し、雷神矢口&アレクサンダー大塚&田中稔組と対戦する。

「ベストの体調かどうか、やってみないと分かりません」「メインではなく下の方でやりたいぐらい」と不安な面持ちを見せた初代タイガーだが、「コーナーポストの上には上がってみたい。そういう夢は果たしていこうと思っています」とファンが期待するタイガーマスクらしい姿を見せることを約束した。

矢口は大仁田の親書を持参すると伝える

矢口は邪道軍団のボス・大仁田厚の親書を持参すると話し、初代タイガーとの電流爆破マッチ実現を要求 【写真:長谷川亮】

 会見には対戦相手である矢口が有刺鉄線バットを持って途中から登場。この日は乱入ではなくタイガーの「35周年を祝いに来た」という矢口だが、タイガーは対戦相手を前に闘志に火がついたか、先ほどの態度から一転、「思いきり蹴りを使ってバットに対抗していきたい。ファンの期待に背かないケンカファイトをする覚悟ができた」と意気込みを語った。

 一方、かつて5万円でタイガーマスクを購入したことがあると意外な過去を明かした矢口は、「(タイガーマスクの)コレクターとして本人がかぶっているマスクが欲しいので、それを剥がして勝ちたい」と試合でのマスク剥ぎを予告。さらに大会には来年、真の引退を予定する邪道軍団のボス・大仁田厚の親書を持参するといい、初代タイガーとの電流爆破マッチ実現を要求した。

「電流爆破が心臓にいい刺激になるんじゃないですか」と挑発した矢口だが、タイガーはこれには乗らず、「意気込みには応えたいですが、まず7日の試合、来年の試合は体調を見てからになります。応えられるようなら頑張っていきたい」と返答。

平井代表が涙するシーンも

会見中には初代タイガーのことを思い平井代表が涙する場面もあった 【写真:長谷川亮】

 復帰戦前ということもあり慎重な物言いに終始するタイガーに業を煮やしたか、矢口は自身が試合に勝った場合、コレクターとしてサインが入った20枚のマスクをよこせとタイガーに要求。タイガーはならば矢口は髪とヒゲを賭けろと、マスカラ・コントラ・カベジェラ(敗者マスク剥ぎor髪切りマッチ)形式での試合を持ち掛け、矢口はさらに自分が勝利した時は平井丈雅RJPW代表が全身の毛を剃れと理不尽な要求を追加。困惑した平井代表だったが、「先生(初代タイガー)が負けることはありません」と、この要求を承諾した。

 会見では絶対安静の時期もあったという初代タイガーに言及して平井代表が涙を落とす場面も見られ、舞台裏のリング復帰への苦労がしのばれた。

 タイガーは会見の最後で「ファンのみなさんの夢のために立ち上がる。プロレスへの恩返しだと思って戦っていく」とコメント。まずは12月7日の試合次第となるが、記念大会での復帰戦から新たな虎伝説を見せることはできるか。
■リアルジャパンプロレス「GOLDEN AGE OF THE TIGER」
12月7日(水)東京・後楽園ホール 開場17:30 開始18:30

【決定対戦カード】
<6人タッグマッチ>
初代タイガーマスク、スーパー・ライダー、折原昌夫
雷神矢口、アレクサンダー大塚、田中稔

<レジェンド選手権試合>
【王者】大谷晋二郎
【挑戦者】タカ・クノウ

<6人タッグマッチ>
スーパー・タイガー、船木誠勝、5代目タイガーマスク
石川雄規、グレート・タイガー、ブラック・タイガー

<タッグマッチ>
ウルティモ・ドラゴン、山本SAN
ザ・グレートサスケ、那須晃太郎

<シングルマッチ>
鈴木秀樹
間下隼人

<シングルマッチ>
倉島信行
柴田正人
  • 前へ
  • 1
  • 次へ

1/1ページ

著者プロフィール

1977年、東京都出身。「ゴング格闘技」編集部を経て2005年よりフリーのライターに。格闘技を中心に取材を行い、同年よりスポーツナビにも執筆を開始。そのほか映画関連やコラムの執筆、ドキュメンタリー映画『琉球シネマパラダイス』(2017)『沖縄工芸パラダイス』(2019)の監督も。

新着記事

編集部ピックアップ

コラムランキング

おすすめ記事(Doスポーツ)

記事一覧

新着公式情報

公式情報一覧

日本オリンピック委員会公式サイト

JOC公式アカウント