【RIZIN】高阪剛のＧＰ参戦＆バルト戦が決定 藤田敗戦で「今までに無い感情生まれた」
９日に都内で行われた記者会見では、２回戦の４カードが発表。既報のミルコ・クロコップvs.ヴァンダレイ・シウバに加え、ワイルドカードによる参戦の元ＵＦＣ戦士シェイン・カーウィンvs.アミール・アリアックバリ、１回戦を突破したワレンティン・モルダフスキーvs.シモン・バヨル、そしてバルトvs.高阪となった。
昨年末に復帰戦を戦った高阪だが、次戦は再び年末のリングに立つ気持ちだったと明かしたが、９月のさいたまスーパーアリーナ大会の際、“野獣”藤田和之のセコンドについてバルトの試合を見てから気持ちが変わったと話す。
「藤田の無念さであったり、自分自身の無念さ。これを言葉にするのはできませんが、何かが起こったのは記憶しています。自分の４６年の人生の中で経験したことが無い感情が生まれ、それが何なのかと自問自答を繰り返したのですが、その中で１つ出た答えは、リングに上がる以上は、お客さんとも戦わないといけない。見ている人も満足させないといけない。なおかつ勝負しないといけない。すべてのことに勝ってこそ、それがプロのファイターだと思う。その思いを再認識させられた」とトーナメントへの出場と、さらにはバルトとの対戦を望んだ。
総合２戦でそのポテンシャルの高さを見せているバルトと、藤田の敗戦で火がついた高阪。２人の対戦に注目が集まる。
以下、会見でのコメント。
バルトは２連続“レジェンド”戦に「光栄」
（高阪選手との試合については）本当に短い時間で２人の日本のレジェンドと試合ができることは光栄です。一生懸命リングの上で戦いを見せたいと思います。
（高阪選手の印象は）私も去年、しっかり年末の試合を見ているので。とにかく、レジェンドとして身体が大きい相手にも逃げられないように戦っているという印象です」
当初は昨年の試合の後、可能であればまた年末のリングに戻りたいという話しをしました。できればワンマッチでと。自分にとって試合というのは、自分自身との戦いでもあります。まずはそこに打ち勝って、リングに上がれる権利を与えられる。そういう風に自分は思っています。格闘家というのは常にそうあるべきですし、自分自身との戦いにプラスして、リングでは１対１の戦いをしっかりやるという思いで現役生活を送っています。
ただ今年９月の大会で、藤田がバルト選手に挑んで敗れました。藤田に関しては、試合前の彼の特訓から、当然セコンドにもつき、アドバイスや試合の戦略をしました。とにかく藤田の“勝つ”という強い思いを受け止め、自分自身もリングに上がって一緒に戦う準備をしてきて、いざあの試合に挑んだわけです。
結果はみなさんのご存知の通り、バルト選手の腕が上がりました。その時の藤田の無念さであったり、自分自身の無念さ。これを言葉にするのはどうにもできませんが、何かが起こったのは記憶しています。何かが起こって、何かが変わったというか、生まれたというか。なんとも言葉に表現するのは難しい。自分の４６年の人生の中で経験したことが無い感情が生まれ、それが何なのかを自問自答で繰り返したのですが、その中で出た１つの答えは、表の戦い、外の戦いというのを見据えての戦い。リングに上がる以上は、当然プロですし、リングに上がる以上はやっぱりお客さんとも戦わないといけない。見ている人も満足させないといけない。なおかつ、勝負しないといけない。すべてのことに勝ってこそ、それがプロのファイターだと思います。その思いを再認識させられ、新たに火をつけられたのが、藤田の敗戦でした。それを受けて、自分はトーナメントに出させて欲しいと、バルト選手との試合がしたいと、自分の気持ちの中で動き、突き進むものが起こったのを覚えています。
榊原実行委員長からは『リザーブマッチで』という話をもらったのですが、自分はバルト選手と戦いたいという気持ちが強く、正直リザーブマッチならお断りしようと思っていました。結果、紆余曲折がありまして、こういう形で試合をやらさせてもらうことが決まり、何かやっぱりいろいろな支えや助けがありますけど、されど自分自身がやるべきことをやらないと思いますし、後ろにストッパーをしっかり取り付けられた形で後戻りできないなと思います。そういう状態で試合に臨むという形ですね。
バルト選手の試合は２試合とも間近で見ていますから、そのポテンシャルの高さ、何が強いか、どこが強いかは、自分なりに理解しています。ただリングに上がって対峙し、拳を交えて分かるものもあるはずなので、そこはすごくワクワクしています。それと同時に、昨年以上の戦いをしなければいけないという意識、強い思い、覚悟もしっかり持っていきます」
- 前へ
- 1
- 次へ
1/1ページ